ひとり暮らしの50代が考える「第二の人生」。人と比べず、幸せのハードルを低く
子どもの独立などで暮らしが大きく変わる50代は、自分のことに目を向けるのに好ましいタイミングかもしれません。ここでは、「持たないひとり暮らし」を楽しむ様子をインスタグラムで情報発信している、50代のようさん(フォロワーは4.9万人)のケースをご紹介。すてきに歳を重ねるために心がけていることを語ります。 【写真】ひとり暮らしの50代、モヤッとしたときにすること
「理想のおばあちゃん」になるために心がけていること
子どもたちの独立を機に久々のひとり暮らしを始めた頃、「これからが第二の人生になるのかな」と思いました。 私は老後に向かってどう歳を重ねていきたいか、どんなおばあちゃんになっていたいかと考えることが多いです。そんな風に考えるようになったのは、30代半ばにエステティシャンという今の仕事に就いてから。自分よりも年上のお客さまと接することが多くなったからだと思います。 私の理想は「ごきげんなおばあちゃん」。いるだけで周りがほんわかするような人であれたらと思います。あるとき、「ごきげんになる心がけは、おばあちゃんになってからでなくても、今すぐにできる!」と気がついてから、日々心がけていることがあります。
人と自分を比べず、“普通”にとらわれずに生きる
若い頃は、すぐ人と自分を比べて落ち込んでいました。これを持っていない、これができない。子育ても、周りのお母さんに比べて全然できていないからダメだと。 今の私は、50代でひとり暮らしだったり自営業だったり、世間で言うところの普通からは少しずれているかもしれません。ですが、今の仕事でいろいろなお客さまに出会い、10人いたら10人分の普通があると気づきました。生活環境や持っているもの、できないことがあっても「自分は自分」と思うことで人と比べなくなり、気持ちがラクになりました。
小さな幸せも大切に、自分をごきげんする秘策をもつ
相田みつをさんの「しあわせはいつも自分のこころがきめる」という言葉が好きです。晴れていても幸せ、観葉植物を見ているのも幸せ、仕事があることも幸せ、おいしいものを食べても幸せ。幸せのハードルを低くして、積極的になんでも「幸せ認定」しちゃいます。 モヤっとすることがあったときは、好きなスイーツを買って帰ることも。もっと気分転換になるのは、1000円を握り締め「なんでも買っていい」というルールで、近所のショッピングモールを歩き回ること。あるときは紅茶と文房具、あるときはフルーツ、あるときは本といったように、合計1000円になるように買い物をします。頭を使うことと好きなものを買えることで、いつの間にかリフレッシュしているんです。