トランプ氏、国務長官にルビオ氏起用へ ヒスパニックで初 米報道
ニューヨーク・タイムズなど米有力メディアは11日、トランプ次期米大統領が国務長官に共和党のマルコ・ルビオ連邦上院議員(53)を起用する見通しだと報じた。ルビオ氏はタカ派として知られ、とりわけ中国とイランに対しては強硬派だ。キューバ系で、就任すれば初のヒスパニック(中南米系)の国務長官となる。 【写真まとめ】トランプ氏が「勝利宣言」 イバンカさん、バロンさんら勢ぞろい 南部フロリダ州出身で、2010年に連邦上院議員に初当選し、外交委員会などに所属。ロシアの侵攻を受けるウクライナを巡っては、4月にウクライナへの軍事支援を盛り込んだ緊急予算案が連邦上院で可決された際には反対に回った。両国は「交渉で解決すべきだ」との立場を取る。 ルビオ氏は、トランプ氏が指名された16年の大統領選の党の指名候補争いで、トランプ氏と中傷合戦を演じた。報道によると、その後トランプ氏との関係を修復し、外交面で助言もしてきた。今回の大統領選に際しては、トランプ氏の「伴走者」となる副大統領候補としても一時名前が挙がっていた。 米CNNによると、トランプ氏は当初、国務長官のポストに元駐ドイツ大使のリチャード・グレネル氏を充てる方向で検討していたが、周辺と協議した結果、ルビオ氏の起用に傾いたという。【ワシントン松井聡】