ヒロイン「松本穂香」が“小粒”“軽量級”と呼ばれても…「嘘解きレトリック」が堅調で「月9」の新路線
月9ドラマ「嘘解きレトリック」(フジテレビ)の評判が良い。視聴率は6%台(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯)と歴代の月9と比べて決して高くはないし、ミステリーだって頭をひねるほどでもないのだが……。 【写真をみる】「え、別人じゃん…」 お騒がせ「美人女優」がコッソリ出演していた ***
デイリー新潮は10月14日配信の「月9『嘘解きレトリック』に漂う“小粒感”のワケ 『昭和』を感じるレトロ設定に『らしくない』の声も」で、同作に“月9らしくない”という声が上がっていることを報じた。 月9といえばフジの看板ドラマ枠であり、木村拓哉(52)や織田裕二(56)、福山雅治(55)など当代を代表する俳優たちが主演を務めてきた。ところが、「嘘解きレトリック」は鈴鹿央士(24)と松本穂香(27)のW主演で、脇を固めるのも大倉孝二(50)、磯山さやか(41)、今野浩喜(45)……と決して豪華とは言えない。11月25日放送の第8話のゲストは有森也実(56)と唐田えりか(27)だった。民放プロデューサーは言う。 「確かに派手なキャスティングではありませんが、それぞれがいい味を出しています。寸借詐欺を疑われる有森も、寸借詐欺をしようとして鹿乃子(松本)に諭され涙を流して去って行く唐田も、出演はごく短い時間でしたが印象に残る演技でした。なにより全体を通して後味がいいことが高評判に繋がっているのだと思います」 時代設定が昭和初期のため、それに見合ったロケ先で撮影している。それゆえ絵づくりは安っぽくなっていない。 「茨城のワープステーション江戸など遠方でのロケが多いので撮影は大変だと思いますが、そのおかげでセットが安っぽくないとSNSでも評価されています。また、昭和初期の人情味溢れるほっこり感も話題になっているようです」 一方、業界では別のことが話題になっているという。
ベテランスタッフ勢揃い
「スタッフの顔ぶれです。プロデューサーは鈴木吉弘さん(56)で、彼は1991年にフジに入社して『電車男』や『ガリレオ』などを手がけましたが、2009年に退社して動画配信会社に転職。その後、自身の会社を立ち上げるなどした後、17年にフジに復職した変わり種です。そして演出は、『白い巨塔』の西谷弘さん(62)、『ロングバケーション』の永山耕三さん(68)、『王様のレストラン』の鈴木雅之さん(66)、『君の瞳をタイホする!』の河毛俊作(72)といった往年の大ベテランたちで、あり得ないスタッフ陣に驚きの声が上がっています」 さすがに100年前の昭和初期を実際にご存知の方はいないが、古き良き時代を知っている人たちが作っているわけだ。昭和が気になる若い世代の気を引いたのも、それが要因かも知れない。とはいえ、なぜ大御所スタッフばかりになったのだろう。 「フジに限った話ではありませんが、40代や50代は地上波に見切りをつけて配信系に行ったり独立したりと、辞めていく人が少なくありません。そんな中、出番が減った大御所スタッフの頑張りで評判を上げたということかもしれません。彼らは社員ですからギャラが必要ありませんし……」 その代わり、大御所の俳優はいない。