ウミガメの赤ちゃんが海に帰れない…迷子を防ぐやさしい照明とは? 大切な「三つの条件」
日本でもウミガメが戻ってきた
日本でも、照明を撤去したことでウミガメが戻ってきたという事例があります。 星空保護区となっている東京の神津島(こうづしま)は、光害対策のために不要な道路灯を撤去したところ、その翌年、撤去した場所のすぐ脇にある砂浜で数十年ぶりにウミガメの産卵跡が見つかったことがあったそうです。 光害に詳しい東洋大准教授の越智信彰さんは「道路灯が設置されて以降、ウミガメが砂浜に上がってきたことは一度もなかったようで、道路灯が撤去されたことによる変化だと思われます。こんな変化がすぐに見られるとは予想してなかったのですごく驚きました」と話します。 記者が訪ねたフォートマイヤーズビーチに隣接するホテルでは、ウミガメ保護のために「夜は部屋のブラインドを閉めてください」「夜の砂浜で懐中電灯は使わないでください」という注意書きが書かれたチラシが宿泊客に配布されていました。 ウーリーさんは「ここに来る私たちも、部屋のブラインドやカーテンを閉めます。そして、部屋から出るときは電気を消すというちょっとした気遣いで、ウミガメを守ることができるんです」と話しています。