「わたしゃ捨てんよ!」ゴミ屋敷に小学生が突撃訪問!家と住人達が繰り広げるドラマに読者から「素敵な話」「間取りも楽しい」と反響の嵐!【作者インタビュー】
ベランダや庭、公道にまで積み上げられたゴミの山。近隣で「ゴミ屋敷」と呼ばれる家の前にたたずむ少年がいた。彼はゲームやアニメよりも家が好きで、気になったお宅を訪問し「お家、見せてもらっていいですか?」と交渉する。おばあちゃんに中に入れてもらうと、家の中もモノに溢れていて……! 【漫画】本編を読む 家を通して見えてくる“人間模様”を描いた漫画家・佐久間薫(@sasakumako)さんの「お家、見せてもらっていいですか?」は、発売以降「素敵な話」「家の間取りも楽しい」と重版となり、Xでも3.6万いいねと話題を集めている。 ■ 読者を魅了する「家」の秘密!小学3年生の道生が見たゴミ屋敷の奥にある真実とは!? 作者である佐久間さんが「家」を題材に選んだきっかけは、日常の散歩中に感じる「家の中はどうなっているのだろう?」「住んでいる人はどんな人だろう?」という純粋な好奇心だったという。現実には、ふと気になる家に訪問するのはなかなか難しいが、漫画を通じて疑似体験できたら面白いのではと考え、本作のアイデアが生まれたようだ。 また、好奇心旺盛で好きなことには一直線に向かっていく道生というキャラクター。もじもじせず大胆に突き進む性格にすることで、物語もスムーズに進んでいく。何かに夢中になっている道生の姿には、佐久間さん自身の憧れも反映されているとのことだ。 さらに、物語の締めくくりとして毎回描かれる「訪問先の家の間取り」は、読者にとっても作品の楽しみのひとつ。これは担当編集者のアイデアであり、住人と家の関係を視覚的に楽しめるように工夫されている。 家と住人の設定については、佐久間さん自身が実際に散歩中に目にした建物や気になった家がベースとなっているそう。そこから、「こんな家主が住んでいたらどんな家だろう?」と想像を膨らませ、独自のキャラクターと家を生み出しているという。中には実際の取材をもとにしたエピソードもあるそうだ。 道生が訪問するのは、大きな日本家屋や要塞のような家、増築を繰り返した家など、どれもが個性的で、住人たちの想いや理由が感じられる。道生が最終的にどんな家を「建てたい」と思うのか、その結末にも注目したいところだ。興味のある人はぜひ読んでみてほしい。 取材協力:佐久間薫(@sasakumako)