福原直英アナウンサー

岡部幸雄さんが16日のセントライト記念で誘導馬に騎乗。その姿をしっかりと目に焼き付けてきました。御年75歳、騎手引退は2005年でした。つまり競馬ファン歴15年を誇る人でも、レースに乗る姿を生で見ていないことに…。時の流れを痛感します。 最終レース後にはたっぷり時間をとってトークショーも行われました。シンボリルドルフやトウカイテイオー、タイキシャトル。話題に上った馬は1980年代から90年代の活躍馬です。若いファンのために、競馬を〝点〟で終わらせることなく〝線〟でつないでくれるような企画を今後もぜひ続けてほしいと願います。 願い、といえばもうひとつ。「秋の暑熱対策」です。月曜の中山はしのぎやすかったのですが、その前日までは暑さとの戦い。7日に行われた紫苑Sの出走馬をチェックしようとパドックブースに陣取ったら、熱い空気と西日が直撃。ここでこれほどの暑さを感じたのは初めてでした。それでも秋華賞を目指す馬たちはけなげにパドックを歩き続けています。夏競馬ではパドックの周回時間を減らしていましたが、秋競馬に切り替わったから即通常運転というのは酷に思える光景でした。 「前日の天気予報で最高気温予想が（たとえば）32度以上なら翌日のパドック周回時間を短くする」というのはどうでしょうか。厩舎関係者に周知する時間は十分に取れますし、お客さんにはターフビジョンで大きく示せば解決です。とにもかくにも、来年以降のさらなる対策は必須！　と感じる夏＆秋競馬です。（フリーアナウンサー）