日本代表のキャプテン、千葉Jの富樫勇樹が語るホーバスHC続投への思い「次のオリンピックに向けて一緒に成長していけるのは楽しみ」
長崎との上位対決の初戦に圧勝「40分間を通して戦うことができた」
文・写真=鈴木栄一 千葉ジェッツは10月26日、アウェーで長崎ヴェルカと対戦。前節までの時点で千葉Jは6勝1敗、長崎は5勝2敗と、好スタートを切ったチーム同士の上位対決として注目が集まったが、千葉Jが攻守で圧倒し82-50と快勝した。 試合の出だし、千葉Jは原修太の力強いインサイドアタック、田代直希の連続3ポイントシュート成功と、地元船橋出身の同級生コンビが全得点を挙げる12-0のランでいきなり突き放す。これで試合の主導権を握った千葉Jは、その後もディー・ジェイ・ホグ、ジョン・ムーニーの両ビッグマンを中心に確率良くシュートを沈めていく。また、守っては長崎の得点源であるマーク・スミス、ジャレル・ブラントリーに激しいプレッシャーをかけてしっかりと抑え、前半を終え44-28と大差をつけた。 後半に入っても千葉Jのペースは続き、長崎のオフェンスを封じると、第3クォーター残り6分半には富樫勇樹の長距離砲でリードを20点に広げた。さらに千葉Jの猛攻は続き、残り3分半にはホグの得点で30点差にまで突き放し、そのまま楽々と逃げ切った。 千葉Jのエースである富樫は「40分間を通して戦うことができたと思います。チームとしてミスはありましたけど、一つひとつのプレーでボールを追い続けた素晴らしいゲームでした」と会心の勝利を振り返る。 富樫自身のスタッツでいえばフィールドゴール9本中2本成功の6得点だったが、これはタフショットを打たざるを得なかった状況が多かったことに起因する。また、シュート成功率こそ低かったが、7アシストを記録したように、鋭いドライブから攻撃の起点として質の高いプレーを見せていた。 自身のプレーについて、富樫はこう語る。「確率的に良くないですけど、ショットクロックが残り少ない中、馬場(雄大)選手が前にいる中で無理やり打たないといけない状況でした。そこでもちろん決め切りたいですが、自分でコントロールできないところなのであまり気にしないようにしていました。今日に関してはチームとして準備してきたことを出せてすごく良いプレーができたと思います」