東京都の小池百合子知事は30日夜の記者会見で、同日にIOC（国際オリンピック委員会）のバッハ会長と電話会談し、延期が決まっていた東京2020大会について、五輪が来年7月23日～8月8日、パラリンピックが8月24日～9月5日に日程が決まったことを明らかにした。「日程が決まったことで目標が明確になった。そして選手の方々も、目標に合わせて全力をあげて練習を重ねられる」と語った。 【会見ノーカット】小池知事「カラオケ、ナイトクラブなど出入り控えて」緊急会見

会見した小池都知事=30日午後8時40分ごろ

　小池知事によると、本日の電話会談には東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長、橋本聖子五輪相が同席。元の予定が今年7月24日開幕で、日程がほぼ同じであるため「競技日程、チケット、会場対応などはスムーズに進められるものと考えている」と語った。 　また、「私からバッハ会長に、この大会を成功させるためにはまず人類にとって見えざる敵である新型コロナウイルスに打ち勝ってこそだと。共に頑張っていきましょうということを私から発言した」と説明。「アスリート、観客にとって安心安全な2020大会になるよう準備を進めていく」と話した。 　東京の夏の酷暑を避けるために札幌に会場が移転したマラソン競技について、「今回季節的には変わっていないので、合意なき決定ではあるが、このままマラソンは札幌になるのではないか」との見方を示した。