【年間ベスト カップ麺】麺の進化、ソースとマヨの黄金比……インスタント麺マニアが驚いた「2023年のニュースなカップ麺」トップ3
比較してわかるように右の贅沢一平ちゃんはまず「香り」が違ったんです。立ち上るソースとマヨネーズの香りが濃厚かつ芳醇。ファンとしては待ち望んでいた黄金比率。すべてにおいて豊満なボリュームです。 からしのテイストがガツっと効いているので通常のものより辛さを感じますが、麺にソースが1.5倍練り込まれているので、麺の旨みを甘さが相まって美味しさがブーストされます。 スタンダードな一平ちゃんのテイストはすでに完成されている黄金比なので、ちょっとしたバランスでも崩れそうなところを見事にクリア!毎夜毎夜食べたくなるような贅沢な一皿でした。
【第1位】「カップヌードル ブレックファースト」(米国日清)
「カップヌードル ブレックファースト」(米国日清) 世界のカップ麺関連のニュースの中で驚きだったのは「カップヌードル ブレックファースト」の発売でした。これはアメリカのWalmart(ウォルマート)というスーパーマーケットの独占販売で、なんとアメリカの朝食をカップラーメンに仕立てたというものでした。 アメリカの定番朝食、言うなれば朝定食をラーメンで作っちゃいました的なノリ。コレは入手しなければ・・・とウォルマートのECやebay(日本のヤフオクのようなもの)を検索するも、すべて日本へは送れないとのこと……。絶望に打ちひしがれていたところへ友人の友人から「ブツを送れる」と朗報。ルンルン気分で待つこと数日! やっときました!さっそく中を開けてみると・・・すんご~~~い甘~~い匂い。カップ麺からコレほど強烈なメイプルシロップの香りがするとは……想像のハルカカナタ。
水を入れてレンチンするタイプです。出来上がりは「強烈」な甘い香り。具材はソーセージとタマゴでなんとな~くカップヌードルの影がチラホラ。 すすれない方にも安心の麺の短さ。写真では箸ですが、フォークで食べることを前提としている作り。香りはメイプルシロップの甘さですが、麺をすする(?)となんとも言えないしょっぱさが飛び込んできます。その後からくる強烈な甘さでちょっと頭が混乱しそうです。 一応完食はしましたが、日本人だからでしょうか、脳の認識では「ラーメン=しょっぱい」というイメージが定着しているようです。ただ、広く小麦の食品としてみればパンにもいろいろあるように、世界的には無問題です。アメリカのウォルマートでは瞬殺と聞いていますので、やはり国々に合わせた ローカライズ(最適化)は大事だなあと思った一杯でした。
いかがだったでしょうか。2024年もワタクシの研究室からインスタントラーメンの最新アレコレをお届けできればと思います。来年もよろしくお願いいたします。 文/食文化研究家・大和イチロウ インスタントラーメン専門店・やかん亭代表。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年間で25,000食を実食。
MonoMaxWeb編集部
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