19歳FWロッキ、バルサ時代の苦悩を振り返る「全般的に複雑だった」
バルセロナからベティスに期限付き移籍中のブラジル代表FWヴィトール・ロッキが、バルセロナ時代を振り返った。7日、スペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が伝えた。 現在19歳のロッキは母国の名門クルゼイロの下部組織で育ち、2021年に16歳の若さでトップチームデビューを飾った。2022年4月からはアトレチコ・パラナエンセに活躍の場を移してゴールを量産。2023年夏に1年後のバルセロナへの完全移籍が発表され、今年1月に前倒しで正式加入に至った。 しかし、バルセロナでは十分なプレータイムを確保できず。2023-24シーズン後半戦は公式戦16試合の出場で2ゴールをマークしたものの、先発起用は2試合のみ。出場時間の合計は353分間に留まった。 出場機会を求めて買い取りオプション付きのレンタルでベティスに加入したロッキは、1日に行われたラ・リーガ第4節レアル・マドリード戦で途中出場からデビュー。現在はU-20ブラジル代表の活動に参加しており、5日のU-20メキシコ代表戦ではキャプテンマークを巻いてプレーした。 ロッキはバルセロナ加入を振り返り、「全般的に複雑だった。違うものになると思っていたんだ。チャンスはいくつかあったけど、それは僕が思い描いていた形のものではなかった」とコメント。鳴り物入りで加入しながらも華々しいデビューを飾れなかったことへの失望を隠さなかった。 「今はベティスに集中しているし、再び代表のユニフォームを着るチャンスが巡ってきたことを神に感謝したい」と言葉を続けたロッキは、メンタルヘルスの助けにより立ち直っていることも告白している。 「僕はいつもセラピーを受けていたし、メンタルコーチもいた。彼はいつも僕を助けてくれた。いくつかの障害を克服するのにとても役立っている。ヨーロッパにいることはとても難しい。僕は若くして出て、すぐにビッグクラブに行った」 「頭がスッキリしない時もあるから、なるべく自分の心理に働きかけるようにしている。でも難しい時もある。ジャーナリストたちは良くない面だけで判断し、その背後にあるすべてを見ようとしない。でも、今は心が安らいでいて、それが最も重要なことなんだ」
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