年末商戦の中、急増する有名ブランドを騙る「オンラインショプの詐欺サイト」
今年も年末商戦の時期となり、オンラインショッピングを利用する人々が直面する危険は、これまで以上に高くなっていることが明らかになった。最新の調査によると、オンラインショップを騙る詐欺サイトは、昨年と比べて89%以上も急増しており、メールの受信トレイに届くお買い得セールの案内は80%近くが詐欺であるとのこと。グーグルの検索結果にも、危険なサイトに誘導する有害なリンクが表示される例が見られるようになっている。 だから、FBI(米連邦捜査局)がオンラインショッピングの利用者に向けて新たに警告を発し、ブラックフライデーからサイバーマンデー、ホリデーシーズンを通して避けるべき販売業者の名称を列挙したことも、それほど意外ではない。Chrome、Safari、Edgeといった使用ブラウザを問わず、すべてのインターネット利用者にとって、これは安全のために確認しておくべき必要なリストだ。 どのような販売業者を避けるべきか? FBIの勧告は7つの要点に集約される。ホリデーシーズンの間、オンラインにおける安全を確認する際に、以下のことを心がけるようにしよう。リスクは一切避けるべきだ。 1. まず、URLを注意深くチェックして、そのオンラインショッピングのサイトが「正当で安全」であると確認できるまで、そのサイトで商品を購入しないこと。インターネットのウェブサイトは、安全な接続であれば、アドレスバーに鍵のマークが表示され、URLが「https」で始まっているはずだ。URLが明らかに正しくない場合、そのウェブサイトは安全ではない。ただちにそのサイトから離れよう。 2. 初めて利用するウェブサイトは、あらかじめよく調べ、利用者のレビューを確認するまで、商品を購入してはならない。ただし、ウェブサイトに掲載されている利用者のレビューも偽造である場合があることも忘れてはいけない。あやしいなと感じたら、自ら疑いを打ち消さないことだ。 3. オークションサイトや同様のマーケットプレイスを利用する場合、「否定的な評価が多かったり、まったく評価のない売り手には用心」すること。過去の取引実績が多く、好意的なレビューが多い出品者を選ぼう。 4. 「人気商品の正規認定代理店や工場担当者として、その商品の取り扱いがない国で販売する業者」から商品を購入してはいけない。これはよく知られている詐欺であり、そのような店は注文を受け付けるだけで、商品を発送することは滅多にない。発送されてもほとんどが偽物だ。 5. 「まるで米国在住者のようにオークションや広告を投稿しているが、質問すると、現在は仕事で国外へ出張中であるとか、家族に緊急事態が起きているなどと回答する販売者」から商品を購入してはいけない。これも典型的な詐欺の手口であり、そう言って米国外の住所や電話番号を使っていることに対して、もっともらしい言い訳をする。このような出品者や販売業者は避けるべきだ。 6. 通常とは異なる発送方法を指定していたり、税関検査や関税を回避できると謳うウェブサイトは避ける。馴染みがないのに直接送金するように要求してくる販売者からも購入してはいけない。審査や保証が付随するクレジットカードを常に使用すること。 7. 購入した商品の代金をプリペイド式のギフトカードで支払ってはいけない。FBIは次のように説明している。「このような詐欺では、販売者はギフトカードの番号やPIN番号を送るように求めてきます。実際にはギフトカードが支払いに使われることはなく、詐欺師はギフトカード番号やPIN番号を利用して金銭を盗み取ろうとします。商品が届くことはありません」