サントリーが「主力ビール全商品」を刷新、発売2年目「サン生」が売上げ急増
■ 前年売上げ比162%と急増、「サン生」も進化
飲料メーカー「サントリー」(本社:大阪市北区)が12月24日、大阪市内で今後の事業方針についての会見を開いた。2025年には「ビールへの飽くなき挑戦」を掲げ、主力のビール商品を大幅にリニューアルすることを発表。客のニーズの変化を踏まえ、『サントリー生ビール』『ザ・プレミアム・モルツ』『マスターズドリーム』、そして『金麦』が対象となる。 【写真】リニューアル日程詳細 発売2年目を迎え、前年よりも売上率162%と同社のビール商品のなかでも注目度の高い『サントリー生ビール』、通称「サン生」。今回のリニューアルではさらなる魅力を向上させるべく、パッケージの「生」という文字とブランド名を強調し、使用しているダイヤモンド麦芽の特長をより見出すことで「グッとくる飲みごたえと飲みやすさ」を実現したという。
■ サワーみたい?「金麦」の新商品が4月発売へ
「日常的に家で飲むのに1番ふさわしいビール」をテーマにした『金麦』は、ブランド3種のロゴを一新し、家時間や食卓の楽しさを演出するべく春夏秋冬・四季の味を4種提案。 また、期間限定で発売されていた、サワーのよう味わいの『金麦〈晩酌サワー〉』を4月から全国発売へ。同社の調べによると、近年、酒に求めるニーズも多様化が進んでおり、幅広いカテゴリーの酒類を選択する人が増加。なかでも「ビール類」と「RTD」を併飲する人は5年間で約1.5倍に増加しているということから、今回の新商品販売へと至った。 先行して発売した際には「ビール類は1本で終わることも多いけど、順番関係なく飲める味わいだと思う」との声も挙がり、好評だったという。そのほか、『ザ・プレミアム・モルツ』や『マスターズドリーム』もパッケージデザインなどを刷新する。
■ ビールのほか「ノンアル飲料」にも注力
主力ビール全商品のリニューアルも大きな試みだが、同社では「ノンアル部」の組織を設立するなど、ノンアルコール飲料にも着目。既存商品のリニューアルに加え、2025年の1月のレモンサワーを皮切りに、春、秋と続いて合計3種の新商品を販売、今後さらに「ノンアル飲料」へと注力していくと語った。 全リニューアル商品は、2025年1月から4月にかけて順に発売される。