【女社会の知られざる闇】カスハラやとんでもスタッフに翻弄される“接客業あるある”に読者ドン引き…【漫画家に聞く】
接客業をしていると、顧客からのお叱りやクレームを受けることはザラで悩みは尽きない。正当なクレームには真摯に向き合わねばならないが、なかにはとんでもないクレームも多いのが現状だ。アパレル業界で約10年の接客経験を持つゆき蔵(@yuki_zo_08)さんが、当時の実体験をベースに描いた漫画「女社会の知られざる闇。」には、とんでもない客やスタッフが登場する。にわかには信じがたいが、接客業をしていると“あるある”のようだ…!! 【漫画】痴漢扱いされた話を読む ゆき蔵さんはその日、仕事上がりに同僚と3人で飲みに来ていた。3人とも同じデパートに勤務するスタッフで、配属先や店舗は異なるものの気の合う仲間同士で悩みや愚痴を共有していた。そのうちのひとりである“タッキー”が「クレーマーといえばさ、俺もすごいのに当たっちゃったんだよ」と話し始めた。 それは突発(シフトに入っていたスタッフが急に休むこと)が出た店に、タッキーがヘルプで入ったときのこと。売り場に挙動不審なマダムが訪れた。何か商品を探す様子ではなく、キョロキョロと周囲を見回すせわしない動作に「お探しの物がございましたらお伺いいたします」と、ひとまずお声がけをしたが、マダムは「チッ」と舌打ち。ブツブツとひとりで何かをつぶやきながらますます挙動不審になっていった。 それ以上のお声がけはせずに、さりげなく監視を続けたタッキーだったが、マダムから「何よアンタっ!」と怒鳴られてしまう。そして「さっきから私のことジロジロと…」の言葉のあとに、信じられない暴言を吐かれるのであった! この件についてゆき蔵さんに話を聞いてみた。 ――このあとタッキーさんは「いやらしい目で見てたでしょ」と痴漢扱いされてしまいますね。こういうタイプのお客様のクレームは、稀にあるケースなのでしょうか? 私は婦人服売り場だったのであまり遭遇しませんでしたが、スポーツ用品や紳士服売り場にわざわざ来て騒ぐ人は稀にいるみたいです。見られたいのか見られたくないのか…どっちなんでしょう(汗)。 ――今回はレアケースだとしても、お客様にお声がけをして怒られたことは? セール時期に「店内商品、お値下げいたしました」とお声がけをしたら、「私が安物しか買わないと思ってるの!!」と怒鳴られたことはあります…。接客って難しい! このマダム、実はこの騒ぎのあとにカスタマーサービスへ行き、「男性店員からいやらしい目で見られた」ともう一波乱起こしていた。「え?じゃあ、タッキーへのお咎めは?」と心配した人、ご安心あれ!タッキーはお咎めどころか、事実確認の聴取もされなかったのだ。一体なぜ…?それらの一連の流れやお咎めなしの理由も漫画に描かれており、読めば一同納得! ゆき蔵さんのブログ「ゆき蔵さんぽ。」には、ほかにも実話をベースに描いたエピソード漫画が満載。ほかのスタッフが遭遇したストーカー客や迷惑客、クレーム客のエピソードを実際にあった話を元に描いているのでとても興味深い。毎日20時30分、多いときは1日に2回(12時、20時30分)更新しているので、ぜひ読んでみて! 取材協力:ゆき蔵(@yuki_zo_08)