乾電池のイヤな「液漏れ」、発生原因と対処法はコレ!
久しぶりに電化製品の電池ボックスを開けてみたら、乾電池の端に液体が付着していた...という経験はありますか? それは「液漏れ」という、乾電池の内部から電解液が漏れだす現象です。一般社団法人電池工業会の調べ(2022年度)によれば、液漏れは乾電池にまつわるトラブルの約9割を占めるそうで、さまざまな原因で発生します。 【画像】液漏れの原因は「放置」「混合利用」「逆装填」の大きく3つあります 液漏れの原因は大きく3つ、「放置」と「混合利用」、そして「逆装填」です。それぞれのケースについて、かんたんに説明していきましょう。 放置とは、乾電池をセットした電化製品を使用しない状態が長期間続くこと。乾電池はいずれ放電され電力の残量はなくなりますが、その使い切った乾電池をそのままにしておくと過放電状態となり、液漏れにつながるおそれがあります。 混合利用とは、メーカー/ブランドや種類(たとえばアルカリとマンガン)が異なる乾電池を一緒に使うこと。複数の乾電池を使用する電化製品の場合、電池容量の低い乾電池の負担が大きくなり、液漏れにつながることがあります。 最後の逆装填とは、乾電池の+極とー極を逆にしてセットすること。その状態で電化製品を利用すると、逆向きの電池がほかの電池により充電されてしまい(一次電池は充電できるよう設計されていません)、内部圧力が高まり液漏れを引き起こすことがあります。大半の電化製品は逆装填すると動作しないものですが、乾電池は向きに注意してセットしましょう。
海上 忍