海外のデザイン好きが、日本でしたい10のこと
パンデミックが落ち着いてきたこの数ヶ月間、SNSには日本のホットな場所の画像や動画が溢れかえっていた。あるときは富士山を通り過ぎる新幹線、次の瞬間にはやみつきになる美味しさのラーメン、そして春には、日本の桜が咲き誇る魅惑的な光景が、スマートフォンのディスプレイいっぱいに映し出される。日本政府によると今、海外からの観光客は飛躍的に増加しており、2023年には2,000万人以上の観光客が日本を訪れる見込みだという。 日本はノマドワーカーにとっても最高の滞在先でもある。日本を代表する建築家、安藤忠雄が設計した5つ星の高層ホテルで一晩贅沢なひとときを過ごしたり、次の日は日本の伝統的な旅館に寝泊まりしたりと、そんな体験ができる国が他にあるだろうか? 本記事では、デザインや建築、文化、そして美味しい食べ物が好きな人に提案したい、海外目線で見る日本のおすすめの旅行先を紹介しよう! US版「エル・デコ」より。
“東京ラーメンストリート”でおいしいラーメンを味わう
多くの人にとって、日本といえば禅の庭園や静寂に包まれた寺院を思い浮かべるだろう。しかし、約1,400万人が住む東京は世界でも最大の都会のなかのひとつであり、訪れた旅行者はその大きさと密度に圧倒されるかもしれない。東京の活気を肌で感じ、この巨大都市がいかにうまく機能しているかに驚かされることだろう。 旅のスタートはきれいに包装された和菓子などが並ぶ大丸東京店の食品売り場やラーメン店が軒を連ねる“東京ラーメンストリート”、ミッフィーやハローキティ、トトロなどのキャラクターグッズを買い揃えられる店が並ぶ“東京キャラクターストリート”など、日本の中心地ともいえる東京駅からはじめよう!
「ブルガリ ホテル 東京」に泊まる
世界最大級の渋谷スクランブル交差点に向かう前に、この刺激的な都市環境から一息つけるホテルにチェックインしたい。 東京駅周辺には、ラグジュアリーなホテルで溢れている。新たに登場した「ブルガリ ホテル 東京」は、皇居の眺望、イタリアブランド「ビザッツァ」のタイルを贅沢に使ったプール、ロビーに飾られた貴重な宝石の中でも「ブルガリ」が1972年に制作した富士山のヴィンテージブローチなど、イタリアのジュエリーブランドがプロデュースしたまばゆい輝きを放つホテルだ。 またその近くには、「ブルガリ ホテル 東京」とは全く雰囲気の異なる「アマン東京」もある。2014年にオーストラリアの建築家、故ケリー・ヒルが設計したこの「アマン東京」は、シティホテルのあり方を再定義したものである。高さ3メートルの提灯が吊るされたロビーから、シティビューを楽しめるスパ、シロナガスクジラの体長ほどもあるプールまで完備。