食べ放題の店で「大量に取りまくる」アリかナシか 食事を取りすぎる客に、店側はどう対応する?
定められた料金を払えば、好きなだけ料理やデザートを取ることができる食べ放題。 食べ放題に関しては「お金を払ったのだから、思う存分食べていい」という考えもある一方、「食べ放題とはいえ、取りすぎると、店側に迷惑なのでは?」との声もあるだろう。 【図表】食育でも役に立つ「バイキング」3つのポイント 今回は、食べ放題で客が料理を取りすぎた場合の店側の対処法や、客のマナーについて考えたい。 ■食事を取りすぎる客にどう対処? 食べ放題には、自分で食事を取りに行くバイキング形式のものもあれば、席で店員に注文する、オーダー形式のスタイルもある。
バイキング形式の場合には、食べ終わる前であっても、自分で食事を取りに行くこともできるため、客は際限なく、席まで大量に料理を持って来れてしまう。 食べ放題では、自分で取ったり、オーダーした食事は、すべて食べることが大前提だ。客が大量に取ったとしても、すべて食べられるのであれば、店側は許容せざるをえない。 ただ、客が大量に取ることを店側で防ぐこともできる。例えば、「1人1品まで」とあらかじめ定めたり、食べ残したらペナルティを科すといった、ルールを作るとよいだろう。
席で注文するオーダー形式の場合は、1度のオーダーにつき何品まで注文できる、と決まっている場合もある。その場合は、1度のオーダーで、1人あたり2品~3品としている店もある(2人であれば4品~6品の場合もある)。また食材の原価が高かったり、手間を要するメニューについては、1人につき1回だけオーダー可能、と制限されていることも少なくない。 ■客側もある程度は配慮したほうがいい このように店側が事前に対策を取ることもできるが、食べ放題といっても、大量に取ることや、単一メニューばかりを食べることを推奨しているわけではない。
店側は、客によって食べられる分量は異なるため、それぞれにとって最適なボリュームを食べてもらい、満足してもらえるようにしているだけだ。 多量少皿ではなく少量多皿の観点から、客に食体験を広げてもらいたいと思い、さまざまなメニューを用意している。したがって、客も同じものをたくさん食べるのではなく、いろんなメニューを試したほうがよいだろう。 また、大量に取ったりオーダーしたりしてしまうと、ほかの客が食べられなくなる可能性がある。料理はあくまでもすべての客に提供しているので、ある程度はほかの客にも配慮できるとよいだろう。