女子校が共学校よりも「医学部進学」に強いワケ、「医学部医・学科現役合格率ランキング」からわかる女子校の強み
「リケジョ」という表現を死語にするために
冒頭に言及した「医学部入試の女子差別問題」を糾弾する声を受けて、各大学が改善を図るようになってから6年が経った。 文部科学省の発表によると、全81大学が実施した2024年度医学部医学科の入試には、総数5万2298人の女子受験生が挑んでおり、件の差別問題以降では最多だったという。さらに近年、医学部医学科の女子が占める割合は約4割に上るという。 私の卒塾生でも、医学部医学科に進んだ女子生徒はすぐに思い出せるだけで10名以上はいるが、やはり女子校出身者が多く、例えば桜蔭、豊島岡女子学園、東洋英和女学院、横浜雙葉、品川女子学院などに在学していた。 残念なことに、今でもネットを検索するとさまざまなところで「リケジョ」という表現が「現役」で使用されている。この表現を絶滅に追い込むには、女子校の教育がカギを握るのかもしれない。 (注記のない写真:cba / PIXTA)
執筆:中学受験指導スタジオキャンパス代表/国語専科・博耕房代表 矢野耕平・東洋経済education × ICT編集部