寿司を握れる体験に5000万円超の食器も 百貨店“ユニーク福袋”の狙いは?【WBS】
百貨店各社が24日、早くも来年の福袋を発表しました。5000万円を超える金の食器や、国産和牛セット…。さらに「寿司を握れる体験プラン」まで。こうしたバラエティー豊かな商品を投入する、各社の狙いを取材しました。 【動画】2025年の福袋発表 東武百貨店は物価高で「豪華でお得に」 松屋は「えん」テーマに体験型福袋 来年の福袋商戦で、松屋が今回初めて福袋にしたのが、寿司職人の方に教わりながら寿司を握れる体験です。そして前回も好評だったという“グルメガチャ”。最大2万円相当の寿司セットや、高級和牛が当たる今回の目玉は、新潟県魚沼産コシヒカリです。今年の米価格の高騰を受けて、日常で必要な米を追加したのです。 「物価高で食品のぜいたくをなくそうという流れがあったので、商品を増やして届けたい」(「松屋」顧客販促部の柴田亨一郎さん) さらに高知県黒潮町のグルメ缶詰。高知のウナギやカツオなど地元の食材を使った高級缶詰100缶セットです。8万円相当が約5万円になります。 「どうして黒潮町の食材が使われた缶詰を使おうと思われたんですか」(竹﨑由佳 アナ) 「黒潮町は南海トラフ地震で34メートルの津波が来ると言われている。黒潮町の産業がどんどん衰退しているので応援したい」(柴田さん)
東武百貨店も24日、来年の福袋を発表しました。東武百貨店の来年の福袋の最高額だという、光り輝く純金のコーヒーカップ。値段は5500万円です。ミルクを入れるクリーマーセットなども付いた職人による手作りの食器です。 「金は資産価値もあるので、子どもや孫に残せる商品」(「東武百貨店池袋本店」販売推進部の青木拓馬さん) 国内の金小売価格の指標とされる田中貴金属工業の23日の店頭販売価格は1グラム当たり1万4748円と最高値を更新。金は安全資産として需要が高まっているのです。 そして初登場の福袋は? 「飼育員の仕事体験ができる福袋を用意している」(「東武動物公園」飼育員の川井舞子さん) 来年の干支でもあるヘビやペンギンと触れ合って写真撮影をしたり、ゾウの部屋の掃除をしたり、小学生限定で飼育員の仕事を体験できる福袋です。東武百貨店では、来年の福袋の売り上げを、前の年より1割増やす目標を掲げています。 「物価高が続く中で大変な状況が続いているが、お得に福袋として用意したので、少しでも楽しく明るい新年を迎えてもらいたい」(青木さん) ※ワールドビジネスサテライト