パナソニックEW、感震ブレーカーに注力 大地震の際、通電火災に備える
パナソニック エレクトリックワークス社は、暮らしを守る「もしもの備え」として、防犯・防災に関わる幅広い商材をそろえている。中でも能登半島地震や宮崎・日向灘地震の発生など、今年は大地震災害への対策に関心がより高まる中、感震ブレーカー(地震あんしん ばん)の訴求に力を入れている。 大地震が発生したときには、地震の揺れに対する備えと同時に、揺れた後の二次災害への備えも重要だ。中でも通電火災の備えへの関心は高まっている。 阪神・淡路大震災や東日本大震災、能登半島地震でも多くの火災が発生しているが、地震後の停電から電気が復旧したときに、倒れた電気製品や破損した電源ケーブルが火元になり火災が発生するケースが多い。 同社の感震ブレーカーは、震度5強以上の揺れを加速度センサーで感知し、主幹漏電ブレーカーを強制遮断して電源を止める。地震を感知して3分以内に停電しなかった場合は3分後に自動オフし、3分以内に停電した場合、復旧直後にオフにする。 同社製品は、加速度センサーが揺れと傾きを検知し、小さな揺れは生活振動と判定し、大きな揺れは地震と判定する。また15度以上の大きな傾きは地震と判断し遮断する。 ラインアップは感震ブレーカー搭載住宅分電盤「地震あんしん ばん」(新築/リフォーム)のほか、住宅分電盤コンパクト21シリーズに1回路分の空きがあれば後付けできる感震ブレーカーBQX702、メーカー問わず後付けできる「感震リニューアルボックス」をそろえている。 同社では今後、各種防災イベントやSNSなど、さまざまな機会を捉え、消防庁とも連携しながら情報提供に力を入れ、感震ブレーカーの普及、啓発活動に力を入れていく。
電波新聞社報道本部