ガラパゴス諸島にも麻薬密輸船 エクアドル、犯罪組織が暗躍
【サンパウロ共同】麻薬犯罪組織が暗躍するエクアドルで、政府が組織壊滅に向けた動きを本格化させ、対立が激化している。同国は南米で製造されたコカインなどの麻薬が欧米へ密輸される際の中継地。貴重な自然が残る世界自然遺産ガラパゴス諸島も密輸船の燃料補給地になっている。 対立の発端は1月7日に発覚した麻薬組織「ロス・チョネロス」のリーダーの脱獄。ノボア大統領は8日に非常事態を宣言したが、組織側の反発とみられる警官の拉致や刑務所での暴動、爆発事件が各地で相次いだ。9日には西部グアヤキルのテレビ局に武装集団が侵入し、生放送中のスタジオでスタッフに銃を突き付ける事件も起きた。