加齢黄斑変性を調べる眼底検査ってどういう検査? ほかにどんな検査で調べるの?
眼底検査、OCT検査について詳しく教えて!
編集部: 眼底検査について、もう少し詳しく教えてください。 長谷川先生: 一般的に「眼底検査」というと、多くは瞳孔を開く目薬をさして、眼科医が眼底を観察する検査を言います。ただし、瞳孔を開かなくてもある程度眼底所見を診ることはできます。またOCTをはじめ、様々な写真での所見も併せた評価も参考にします。 編集部: OCT検査のメリットは? 長谷川先生: 一つは、表面から見てもわからなかった浮腫や神経線維の減少などの異常や変化が発見しやすいということ、もう一つは、短時間で検査ができ、瞳孔を開く目薬や造影剤を使わずに検査できるため、患者さんの負担が少ないというメリットがあります。 編集部: では、OCT検査のデメリットありますか? 長谷川先生: 侵襲のある検査ではないですし、保険によって1割または3割負担の費用が発生することと、検査中に少し眩しいことを除けば、とくにデメリットはないと思います。
編集部まとめ
加齢黄斑変性は、早期発見が非常に重要で、眼底検査は、そのための有力な手段であり、定期的な検査を受けることで、早期の発見が可能となります。 ちょっとした見え方の変化に気づいた人や健康診断などで指摘された人は、早めに眼科医を受診し、必要な検査と治療を受けることをお勧めします。
【この記事の監修医師】 長谷川 裕基 先生(はせがわ眼科) 日本大学医学部医学科卒業後、トヨタ記念病院や昭和大学病院などで、小児から高齢者までさまざまな目の疾患の治療に積極的に携わり経験を積む。平成27年11月、はせがわ眼科を開院、院長となる。日本眼科学会認定専門医。
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