トレンド追随クオンツファンド、24年成績は期待外れ-25年は有望にも
ソシエテの指数によると、債券におけるトレンド追随は、資産クラス全体で最大の損失を被った。ポンド、スイス・フラン、ユーロなどの通貨に対するショートも、ブルームバーグ・ドル指数が4カ月の上昇後も反転したことで損失につながった。
7月以降の円上昇で円のショートポジションも困難に直面。市場が米利下げに関する見通しに振り回される中、一方的なトレンドを見つけるのは困難になった。
2025年は、予測不可能な財政・金融政策がボラティリティーをあおり、トレンド追随型ファンドへの資金流入を加速させる可能性がある。年初の週は株式と債券の両方でボラティリティー指数が上昇した。
シンプリファイ・アセット・マネジメントの資産配分ストラテジスト、ペーズリー・ナルディーニ氏は「25年はトレンド追随型ファンドとマネージドフューチャーズにとって堅調な年になるだろう」と予想した。
原題:Fast-Money Quants Saw Big Year Go Bust in Cross-Asset Spiral (1)(抜粋)
--取材協力:Justina Lee、Cecile Gutscher.
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Denitsa Tsekova