【独自解説】なぜ未解決?男が関与ほのめかした17年前の未解決事件「加古川女児刺殺」捜査難航のワケ 手がかりは女児が残した「大人の男の人」
■残されたわずかな手がかりは女児が残した「大人の男の人」
目撃も物証もなく、犯行の動機も見えてこない事件。 しかし、わずかな手がかりが残されている。殺害された女児が残したダイイングメッセージだ。
■薄れゆく意識の中で残した最期の言葉
女児は救急搬送される際、犯人について「大人の男の人」と話したことがわかっている。 消防によると、搬送時の女児の意識レベルは「30」。たたいたり、つねったりすれば、かろうじて目を開けるものの、会話はできないレベルだ。 そんな薄れゆく意識の中で、最後の力を振り絞って口にしたのが「大人の男の人」という言葉だった。 この約1時間半後、7歳の女児は息を引き取った。
■遺族は情報提供を求めビラ配りを続けている
それから17年。 遺族は毎年警察とともに、情報提供を呼びかけるビラを配ってきた。これまでに562件の情報が寄せられ、警察はのべ5万4000人の捜査員を投入して捜査を続けてきた。(10月16日時点)
しかし、寄せられる情報も乏しくなっていた今、捜査は再び動きだした。 関与をほのめかしているという勝田容疑者の犯行なのだろうか。女児と遺族の無念がわずかでも晴れる日は来るのだろうか。今後の捜査の行方を見守りたい。