自動車「知能化」へ…デンソー、米新興とAI半導体開発
デンソーは29日、米スタートアップのクアドリック(カリフォルニア州)と、人工知能(AI)の演算処理に特化した半導体「NPU」の開発ライセンス契約を締結したと発表した。自動運転など車の「知能化」には、車載センサーから得た膨大な情報を車やクラウド間で通信し、リアルタイムで処理する必要がある。大量のデータを高速処理する車載集積回路(SoC)を実現するため、両社で車載用NPUの開発を進める。 【一覧表】トヨタグループ7社の業績詳細 デンソーは安全性の確保が重要となる自動車に最適なプロセッサーIP(半導体の回路情報)を持つ。これにクアドリックの多様な演算処理に柔軟に対応するNPUを組み合わせる。 車の知能化を実現するために、データ処理やアルゴリズムを実行する半導体の強化は重要強化項目の一つ。AIに強い半導体などを活用し、より安全性の高い先進運転支援システム(ADAS)の開発などに結び付ける。