DeNAから5位指名・田内真翔選手が仮契約…強肩と勝負強い打撃が持ち味
プロ野球・横浜DeNAベイスターズからドラフト5位指名されたおかやま山陽高校の 田内真翔(たないまなと)選手(17)が、出身地である広島県福山市のホテルで仮契約を結んだ。「(将来は)チームに『田内は欠かせない』と言われるような選手になりたい」と活躍を誓った。ともに推定で契約金3080万円、年俸500万円。
11月17日の仮契約には両親と共に臨んだ。担当の藤田和男アマスカウトから帽子をかぶせてもらうと、「小さい頃から目標のプロ野球選手になったんだという実感がわいている」と喜びをかみ締めた。
同市立精華中から浅口市のおかやま山陽高へ進んだ。1メートル77、78キロで、右投げ右打ちの内野手。強肩で守備範囲が広く、勝負強い打撃が持ち味だ。
昨夏の全国高校野球選手権記念大会では1番・三塁で出場。7―2で快勝した日大三高(西東京)との3回戦で、3安打1打点と活躍するなど8強入りに貢献した。藤田アマスカウトは「ひたむきに取り組む姿勢がいい。体を鍛えれば長打力も期待できる」と評価する。
DeNAは今季、セ・リーグ3位からクライマックスシリーズを勝ち上がり、日本シリーズでもパ・リーグ王者の福岡ソフトバンクホークスを4勝2敗で下し、1998年以来26年ぶり3度目の日本一に輝いた。
田内選手はチャンピオンチームに在籍できることも喜びで、「日本一のチームで野球ができることがうれしい」と笑顔を見せた。
チームには、福山市立神辺中出身の森原康平投手がいる。同郷の先輩には「(プロの世界は)知らないことばかりなので、全てを教えてもらいたい」と述べた。目標とする選手には、DeNAで中軸を打つ宮崎敏郎内野手を挙げた。
しっかりと未来図も描いている。高校からプロ入りということもあり、1年目はプロの環境に慣れることや体作りが中心になると自覚する。順調に成長を遂げて3年目から一軍の試合に出場し、レギュラーを獲得して「いずれは日本を代表する選手になる」と力を込めた。
また、田内選手は11月21日に両親らと共に福山市役所を訪問し、DeNAでは一軍に定着して「首位打者を取れる選手になりたい」と力強く宣言した。枝広直幹市長は「周りがちやほやし、誘惑もあると思うけど、そういうものを遮断して野球に専念することが重要だと思う」と助言し、人間としての成長にも期待した。