「日本最高レベルでラーメンを食べているみんなで選んだ!」 審査員が激賞した"一杯"の魅力とは【TRYラーメン大賞25周年】
テレビ出演など多方面で活躍するしらすさん
2008年「しらすのラーメン日記」でYahoo!ラーメンブログ王を受賞した、しらす(斉藤光輝)さん。『マツコの知らない世界』(TBS系)への出演など、活躍ぶりは多岐に渡る。 ●『奈つやの中華そば』について 「集客力と味作りとおもてなしの総合力で圧勝だったと思います。最近、整理券や予約システムを取り入れるお店が増え、ラーメン店がレストラン化している中で、そのシステムを取り入れてしてしまうと地元の人たちが来られなくなると、昔ながらのスタイルを取られています。集客の部分で近所から苦情がきかねないレベルまできていますが、そこはどう乗り越えていくかに注目したいです。スープは素材をかなり贅沢に使っていると思います。出汁の味がめちゃくちゃ濃いんです。穏やかそうに見えてかなり攻めた味で、ここから新しい、自分たちが描いたものをゼロから作っていると感じます」 ●『トイ・ボックス』について 「熱狂がここにあると感じます。みんな必ず一人で1杯をちゃんと3種類食べていますが、毎年全部味が違うんです。私はみそがいちばん変わっていなかったように感じましたが、最も刺さりました。 味がいちばん変わったしおは、これまで『トイ・ボックス』の『塩ラーメン』を食べたことがない人でもとても美味しいと思います。一口目で広がるものがありますが、まだ店主は納得していないんじゃないかなと感じるので今後も楽しみです」 ●「TRY」について 「日本最高レベルでラーメンを食べているみんなで選んでいるというのが、『TRY』のおもしろさです。正直なところ、結果に納得したことは17年やっていて1回もありませんが、ラーメンの好みはそれぞれだからこそ、この結果です。今の審査員たちは25年やっていて最強の仲間たちだと思います」
「ラーメン官僚かずあっきぃ」こと田中一明さん
通称「ラーメン官僚かずあっきぃ」として、さまざまなメディアでラーメン情報を発信している田中一明さん。食べ歩きのペースは年間700杯以上、今年はこれまで食べたラーメン2万500杯を突破。全国各地のラーメン店にも精通している。 ●『奈つやの中華そば』について 「どのお店にも似ていないラーメンを出していて素晴らしいと思います。これってすごく大事なことであり、とても貴重なことなのです。今はどれだけ美味しいラーメンと言っても、やはりどこかの店の系統の味と紐付いてきますが、『奈つや』さんの味は、修業先とも全然違いますし、どのメニューを食べてもここでしか食べられない唯一無二のもの。この味をどう開発・構築されたのかということも気になりますし、このご夫妻の絆が新店大賞に輝いた理由の一つだと感じています。『奈つや』さんのスープは煮干しを使っていますが、旨みの出し方が特徴的で多段階で変化するんです。口の中に入ってきた時、舌の上で転がした時、飲み干す時の印象がそれぞれ変わってくるので、毎回口にするたびに『これこれ』となり、飽きることなく飲み進められるのが、ここの美味しさの秘訣なのだと思います」 ●『トイ・ボックス』について 「トッピング類はもちろん美味しいのですが、今年から導入された『かけラーメン』が非常に美味しかったんです。麺を際立たせるスープが最強に素晴らしく、いちばん好きです。本当に美味しいラーメンは『かけ』なのだと『トイ・ボックス』で学びました」 ●ラーメンの魅力について 「日本のラーメンは食べ物として、行き着くところまでいっている(完成された料理だ)と思います。ですからあとは、他の食べ物と横並びにした時に一歩前に出られるかどうか、というところでの勝負になっているでしょう。それを牽引してくれる存在が『トイ・ボックス』だったり、『奈つやの中華そば』なのだろうと思います」
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