ガザ南部から部隊の一部撤退 イスラエル軍北部に兵力維持
ガザ、パレスチナ自治区、4月8日 (AP) ― イスラエル軍は4月7日、パレスチナ自治区ガザ南部から、作戦中の部隊の一部を撤収させたと明らかにした。 撤収したのは陸軍第98空挺師団で、ガザ南部のハーンユニス地域で作戦行動をしており、この結果ガザ地区の兵力は、戦争開始以降最低レベルとなった。 師団は休養と今後の作戦準備のために撤退したが、かなりの数の兵力がガザの別の地区に残っている、 イスラエル軍はガザ北部に兵力を維持しており、必要とあれば他の地域にいつでも派遣が可能だ。 イスラエルは、ガザ地区を実効支配するイスラム武装組織ハマスの最後の拠点とみられる、最南端のラファへの地上攻撃を宣言したが、ラファにはガザ地区人口の半分以上の140万人が避難している。 攻撃開始の見通しは、民間人を保護するための信頼できる計画を確認するよう要求している同盟国アメリカを含め、世界的な警戒感を高めている。 開戦から半年が過ぎたイスラエルでは、不満の高まりとともに反政府デモが拡大。約130人の人質解放に向けた政府の不作為に対する激しい怒りが高まっている。 人質解放と引き換えに停戦を求める交渉が4月7日、カイロで再開され、モサド情報機関のトップが率いるイスラエル代表団がカイロに向けて出発する予定だ。 (日本語翻訳・編集 アフロ)