シカゴ連銀総裁、雇用統計「素晴らしい内容」-過度な反応には警鐘
(ブルームバーグ): 米シカゴ連銀のグールズビー総裁は4日、力強い内容となった9月雇用統計を前向きに評価した上で、単月のデータを過度に重視することには警鐘を鳴らした。インフレ率が当局目標の2%を下回るリスクがあるとの見方も示した。
米雇用者数の伸び、9月は全予想上回る-失業率は4.1%に低下
グールズビー総裁はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「この雇用者数、そして雇用統計全体が素晴らしい内容だ」と発言。「それでもなお、中央銀行として、単月の統計に過剰に反応することは望ましくないと私は考える」と語った。
9月の雇用統計は非農業部門雇用者数の伸びが全ての市場予想を上回り、失業率は予想外に低下。賃金の伸びは前年同月比で加速した。雇用者数は7、8両月ともに上方修正された。
グールズビー氏は、雇用もインフレ率も現在は良好な状態にあるとし、金融当局者はそれが続くようできる限りのことをすべきだと指摘。その上で「期待値に目を向けると、インフレ率が目標の2%を下回る可能性を示す兆候がいくつか見られる。われわれは、その点にも留意したい」と述べた。
原題:Fed’s Goolsbee Welcomes Jobs Report, Flags Risk of Low Inflation(抜粋)
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Catarina Saraiva