球団ワースト「99敗」で今季を終えたエンゼルス 「9月は2A、3Aの選手で…」現地メディアは選手層の薄さを悲観
2024年シーズン、ロン・ワシントン監督が率いたエンゼルスは63勝99敗、勝率.389という成績で、ア・リーグ西地区最下位に終わった。6年間にわたり、チームの屋台骨を支えた大谷翔平がドジャースへ移籍し注目を集めた1年だったが、エンゼルスにとっては過去にないほど低迷したシーズンとなってしまった。 【動画】日本を「泣かせた」再会 大谷翔平とトラウトによる騒動後初対面シーン 大谷に代わる主軸として期待された、マイク・トラウトやアンソニー・レンドーンは今季も負傷によりシーズンの大半を欠場。他の選手からも故障離脱者が続出し、チームワーストとなる99敗を記録することとなった。 メジャー公式サイト『MLB.com』では、現地時間9月29日の今季最終ゲームとなったホームでのレンジャーズ戦に0-8で敗戦後、シーズンを終えたエンゼルスの戦いを振り返っている。 同メディアは、「2024年はエンゼルスにとって困難な年となった。1968年と1980年に記録した95敗という最悪の記録を上回り、99敗というシーズンでのフランチャイズ記録を樹立した」と記しながら、「シーズンの終盤には調子を崩し、最終戦を含む最後の6試合をすべて落としている」として、6連敗での幕切れとなったと伝えている。 さらに、選手のパフォーマンスが一貫しなかったとして、「6月と7月に調子を上げ、この2か月間で26勝25敗という好成績を収めた。しかし、その後は54試合で16勝38敗と低迷した。9月のエンゼルスのラインナップは、ほとんどがダブルAやトリプルAでシーズンをスタートした選手で占められていた」と指摘。さらに、故障者が続いた点にも触れながら来季に向けては、「2025年にはベテラン選手の健康状態が改善することを願う必要もある」と主張する。 また今季、あらたに指揮を執ったワシントン監督のコメントも掲載。「私の振り返りとしては、成長の年であり、経験の年でもあった」と総括している他、今後での巻き返しを睨み、以下のような言葉を並べている。 「やるべきことはすでに計画済みだ。そして、仕事に取り掛かる。99敗という結果は望んでいたものとは違った。しかし、多くの楽しみと成長があった。自分にはできると気づいた選手もいれば、まだまだ先は長いと気づいた選手もいた。しかし、2025年に向けて前進していくことは間違いない」 上位浮上の兆しがみえないまま、今季の戦いを終えたエンゼルス。果たして、シーズンオフではどのような動きをみせるのだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]