楽天の三木谷氏が携帯参入で会見(全文3)今の携帯業界は自由じゃない
標準工程をつくるまで若干時間を要した
武田:皆さん、こんにちは。本日はこの記者会見にご参加いただきましてありがとうございました。皆さまもいろいろと気にされております、この革新的な技術をしっかりと支えるインフラ部分について、どのような進捗になっているか、またどんな形で今まで進んできたかについてご説明をさせていただきます。 基地局というふうに一言でよくまとめられますが、このインフラ、当然物理的なアンテナというのを立てる。その次にそのアンテナといろんな集約局を結ぶダークファイバーといわれるものをつないでいく。そして最後にちゃんとつなげているか、それぞれの能力は出ているかということで、その稼働状況の確認という形の、大きくこの3つのステップで進んでおります。今年の春よりいよいよ基地局を建て続けておりまして、その基地局についてほぼ現在目標と同様な形で進行が進むようになりました。 その背景には、われわれの楽天全体のリソースも一緒に、そこに参画しながら標準の工程をつくり、1つ1つの基地局のオーナーさまとの交渉、そういったものをしっかりやってきまして今ここに至っております。ただ建ててなんぼのものではなくて、つないでなんぼということで、いよいよ今アンテナと集約局をつなぐという段階にきております。ここにおきましても多くのサブコンストラクターの方のご協力を得、またNTTさまのご協力を得ながら今まさに猛ラッシュでやっております。なにぶん初めての経験のため、いろんなものの標準工程をつくるまでに若干、時間を要しましたが、その分きっちりとしたクオリティーの高い工程にいよいよなってきます。最後の20日間、ここからは拡大に向けての大きなジャンプアップになるというふうに思っていますので、確実に最後の部分であります稼働というところに結び付けていきたいというふうに考えております。
1つの大きなチャレンジ
じゃあどこで稼働するのかと。先ほど三木谷、山田のほうからも説明がありましたが、まず東京23区、これにつきましてはわれわれのオウン回線、楽天回線でしっかりとつないでいきたいと。また、名古屋市、大阪市という京阪神のメインなところ、そのお客さま。そしてまた今回、最初に申し込んでいただける方が利用する主な地域についての部分におきましては楽天回線でしっかりとつなげていきたいというふうに思っています。 また全国はどうなっているんだということにつきましては、KDDIさんのご協力も得ながらローミングを同時に使い、またインドア、ビル内におきましても、外からの照射プラス、KDDIさんのご協力の中で不自由のないようにしっかりやっていきたいというふうに思っています。またこれも最後のところは、この革新的な技術、しっかりと多くの方に活用できるかどうかの1つの大きなチャレンジでもあります。そういった意味で今回の10月からのローンチにおいて、しっかりとその辺を確立し、また全国にわれわれの回線でしっかりとお客さまに利用いただけるように休むことなく進めていくということで考えております。以上です。どうもよろしくお願いいたします。 司会:ありがとうございました。それではこれより質疑応答のお時間を設けたいと思います。質疑応答は楽天株式会社代表取締役会長兼社長、三木谷浩史、楽天モバイル株式会社代表取締役社長、山田善久、同社最高技術責任者、タレック・アミン、楽天株式会社副社長執行役員、武田和徳の4名で行います。なおアミンへのご質問、回答につきましては同時通訳を行いますので必要な方はレシーバーをご着用ください。それでは準備を行いますので少々お待ちくださいませ。いいんですか、そのままで、はい。 それではご質問のある方は挙手をしていただきまして、マイクをお持ちいたしますので、ご質問の前に媒体名とお名前、そしてどなたへの質問かをおっしゃっていただきましてご質問いただけますようお願い申し上げます。なおご質問は第1部で発表した内容に限らせていただきます。そしてお1人さま2問までまとめてご質問いただきますようお願い申し上げます。 それではご質問のある方はどうぞ挙手をお願いいたします。では、そちらの2列目にいらっしゃる、今、手をあげていらっしゃる、眼鏡を掛けていらっしゃるブルーのシャツの方ですね。お願いいたします。