東洋大の石田洸介は6区「流れを変える走り、加速する走りをしたい」…全日本大学駅伝
※ 今季の学生3大駅伝第2戦、全日本大学駅伝は11月3日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴールの8区間106・8キロで行われる。1日、各チームの1~8区と補欠5人の区間登録が発表され、昨年14位の東洋大は、今季、復活した中心選手の石田洸介(4年)を6区に登録した。1年時の全日本大学駅伝以来、3年ぶり3度目の学生3大駅伝区間賞を目指す。 石田は福岡・浅川中時代に1500メートル、3000メートル、5000メートルの3種目で中学日本記録をマーク。群馬・東農大二高では5000メートルで16年ぶりに日本高校記録を更新した。東洋大でも1年時に出雲駅伝5区、全日本大学駅伝4区で区間賞を獲得。世代トップランナーとして活躍していたが、2年時の箱根2区で19位と苦戦し、3年時は3大駅伝すべて欠場した。それでも、学生ラストイヤーの今季、力強く復帰。5月の関東学生対校1万メートルで、高校3年以来、4年ぶりの自己ベスト記録となる28分8秒29で6位に入賞した。学生ラストシーズンに向けて「流れを変える走り、流れを加速する走りをしたい」と言葉に力を込めて話す。 主力の小林亮太(4年)を1区、主将の梅崎蓮(4年)を3区に登録。昨年は3区終了時点で15位と出遅れ、14位に終わった東洋大は、今回は序盤からエース級を投入し、上位でレースを進めることを狙う。 つなぎ区間の6区の石田で、流れをつくり、エース区間の7区(17・6キロ)には3年生エースの緒方澪那斗、最長の最終8区(19・7キロ)は今年1月の箱根駅伝10区区間賞の岸本遼太郎(3年)に託す。2年ぶりのシード権(8位以内)奪回、さらには得意の箱根駅伝につながるレースを期す。 国学院大、駒大、青学大の「3強」を中心に、出雲駅伝4位の創価大、同6位の早大、同7位の城西大、さらには今年の箱根駅伝13位で出雲駅伝には出場できなかった中大なども序盤に流れに乗れば優勝争いに加わる力を持つ。 全日本大学駅伝は2018年から区間割が大きく変更され、7区が2番目に長い17・6キロ、最終8区が最長の19・7キロとなった。駅伝は「先手必勝」が鉄則だが、主力選手を序盤の区間に投入するか、終盤の長い区間に残すか、各校の戦略も大会の見所となる。 全日本大学駅伝の大会ルールでは、出場各校が10月9日に選手16人を登録。その中から10月31日正午までに1~8区の選手と補欠5人を登録。レース当日の午前6時30分まで区間登録選手と補欠登録選手を3人以内、交代できる。 東洋大の区間登録選手と補欠は以下の通り。 ▽1区( 9・5キロ)小林亮太(4年) ▽2区(11・1キロ)迎暖人(1年) ▽3区(11・9キロ)梅崎蓮(4年) ▽4区(11・8キロ)浜中尊(2年) ▽5区(12・4キロ)久保田琉月(2年) ▽6区(12・8キロ)石田洸介(4年) ▽7区(17・6キロ)緒方澪那斗(3年) ▽8区(19・7キロ)岸本遼太郎(3年) ▽補欠 吉田周(4年) 網本佳悟(3年) 西村真周(3年) 薄根大河(2年) 藤本駿世(2年)
報知新聞社