「自民党のせいにしている場合ではない」 現役創価学会員が明かす「公明党」大敗の前兆
役職者が足りない
何より問題なのは、次世代が育っていないことだという。西日本在住の別の会員が語る。 「2世、3世と若い世代になるほど、生身の池田大作名誉会長を見たこともないし、ネット社会が浸透したことで組織に疑問を持ったりする人も増えてきている。こうして学会員でありながら公明党に投票しない人も出てきている状況です。そんな傾向下で、40~50代くらいが務めることの多い『地区部長』を、世代交代が進まず70代以上が務め続けるところがあったり、また役職者が足りないことから、地区部長よりも上の『支部長』が、支部だけでなく地区やブロックまで見ないといけなくなっていたり、とにかく人員不足が顕著になってきた印象ですね」 来月には池田大作名誉会長の死去から1年の節目を迎える。 「今年も各地区で、池田先生の名前を使って発破がかけられていましたが、その効力は当然、いつまでも続くものではありません。創価大学が定員割れを起こしていることからも、組織の先細りは明らかでしょう。次の選挙が今から案じられるところです」 こうした組織の高齢化、人員不足などの実態について創価学会広報室に確認してみると、 「憶測による質問は迷惑です」 28日の公明新聞、聖教新聞には、「激戦突破相次ぐ」なる華々しい見出しが紙面を飾っていたが、読者はどう受け止めていたのだろうか。 デイリー新潮編集部
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