アディダスがYeと和解し法的請求を取り下げ、24年度中に「イージー」在庫ゼロへ
アディダス(adidas)が、Ye(旧カニエ・ウェスト)と和解し、両者間における全ての未解決の法的請求を取り下げたことを明らかにした。なお、これまでどのような法的紛争が続いていたのかは不明。 イージーが2020年にパリで開催したコレクション「SEASON 8」のショーの様子
アディダスは、2013年にYeとパートナーシップを締結。2015年に「イージー(YEEZY)」シリーズを始動し、様々なコラボレーションシューズを展開してきた。しかし2022年、アディダスはYeの反ユダヤ主義的な発言やその他の常軌を逸した行動を受け、パートナーシップを解消。イージーの生産も終了した。 海外メディアによれば、今月29日に行われた2024年第3四半期決算説明会で、CEOのビョルン・グルデン(Bjoern Gulden)氏は「両者ともこれ以上争う必要はない、すべての請求を取り下げた」「もう誰もなにも借りはない。かつてのことはすべて過去になった」とコメントした。アディダス側は現在、5000万ユーロ(約82億円)相当のイージーの在庫を抱えており、2024年度中に同在庫をゼロにするとしている。