精神科医が教える、「心配性な人」がすべきたったひとつのこと
いきなりですが、あなたは自分の事を心配性だと感じますか?そして、もし心当たりがありそんな自分に悩んでいるならば、あるたった1つの事をしてほしいんです。きっと、心の余裕につながるでしょう。 ◆写真で詳しいやり方を見る|精神科医が教える、「心配性な人」がすべきたったひとつのこと ■そんな心配性な人がするべき1つの事 それは、生産的な心配と非生産的な心配を分けるということです。 ■■「生産的な心配」の例 出張で新幹線を使う予定がある→そのために念のためいつもより早く起床したり、スケジュールに余裕を持たせる。【対処が可能】 ■■「非生産的な心配」の例 海外旅行に行こうと計画する、しかし飛行機が墜落したらどうしようと考え、海外旅行をためらってしまう。→飛行機が墜落するのを、自分の力で防ぐことはできない【対処ができない】 このように「生産的な心配」と「非生産的な心配」の大きな違いは対処できるかどうかだといえます。でも実際、分けろと言われてもなかなか難しいですよね。もう少し詳しく見ていきましょう。 ■現在の心配事が「生産的」か「非生産的」を振り分けるには 今の心配ごとが生産的か非生産的かを振り分けるには、次のような流れで考えてみましょう。例えば、今のあなたの心配事が「仕事でのプレゼンテーションがうまくいかないかもしれない」というモノだった場合 ①「この心配事が現実化する可能性は、非常に低いのではないか?」 → 全く無いとは言えないが、確かに低いと言えるだろう。 ②「私はどんなことを予測しているのか?」 → プレゼンテーションでミスをして、聴衆に伝えたいことがうまく伝わらないかもしれない。そして、評価が下がってしまうかもしれない。 ③「私が実際にできる行動は何か?」 → プレゼンテーションの内容をしっかり準備し練習を積む。例えば、自分の声トーンを意識したり表現を工夫して、説得力を持たせる。 ④「それらの行動は合理的か?」 → 合理的と言えるだろう。 ⑤「私は、自分にはどうにもできないことを心配しているのではないか?」 → 確かにやるべき事をやっても、聴衆の反応までは完全にはコントロールできない。 ⑥「これは生産的な心配か?それとも非生産的な心配か?」 → 基本的には生産的な心配だが、一部非生産的な心配とも言える。 ⑦「これが生産的(非生産的)な心配である理由は?」 → プレゼンテーションの準備や練習は自己管理とスキル向上に繋がるため、生産的な心配と言えるから。ただし、聴衆の反応や評価は完全にはコントロールできないので、そこから先は非生産的な心配。 どうでしょうか?少し振り分けやすくなりましたよね。ぜひ今のあなたの心配事もこの①~⑦の流れに当てはめて、振り分けてみてください。それだけで漠然とした不安がかなり解消されて、気持ちに余裕が生まれるはずです。 ■まとめ 心配性な性格は、決して悪いことではありません。しかし過度な心配には注意が必要です。 「どうしても心配事が減らない..心配でどんどん不安が増えていく…」 その時には、今回お伝えした「生産的な心配」と「非生産的な心配」に振り分けるといった作業を行ってみてください。気持ちが楽になるはずですよ。 文/精神科医しょう 普段は精神科医として働きながら、InstagramやvoicyにてHSP気質に関する発信を行う。総フォロワー7万人以上の方々に対し、「他人軸ではなく自分軸で気楽に生きられる」をテーマに発信中。
精神科医しょう