松井大輔さん、引退試合で2010年南アフリカW杯再現弾!本田圭佑の得点アシスト 今後は「スーパーテクニカルコーチ目指す」
サッカー元日本代表MF松井大輔さん(43)の引退試合が15日、横浜市のニッパツ三ツ沢球技場で開催された。2004年アテネ五輪日本代表および10年南アフリカW杯日本代表が顔をそろえたジャパンドリームスと、松井さんと交流がある人たちが集まったマツイフレンズが対戦。サッカー界だけでなく、ほかのスポーツ界や芸能界の面々も名を連ねたマツイフレンズの一員として先発した松井さんは前半途中からジャパンドリームスでプレーし、合計7ゴールをマークした。試合は12―6でジャパンドリームスが勝った。 10年の南アフリカW杯を思い出すような一戦だった。前半40分、主役の松井さんが右サイドからの左足クロスボールで本田のゴールをアシスト。これは1―0で勝った1次リーグのカメルーン戦と同じ得点パターンだった。日本中が大騒ぎした千金弾の再現にファンは大いに喜んだ。 そして、試合終了間際には「クライマックス」(松井さん)が用意されていた。香川に対する吉田沙保里さんのタックルでPKを獲得。パラグアイとの決勝トーナメント1回戦のPK戦でクロスバーに当てて失敗した駒野さんがキックに臨んだ。当時、ミスして号泣したDFは「(今回は)ちゃんと決めてね」と託した松井さんの期待に応え、右足で鮮やかに蹴り込んだ。このシナリオを用意した松井さんは「みなさんが楽しんでもらえるような引退試合になったのかなとは思う」と満足げだった。 もちろん、自身の一撃でも沸かせた。前半途中までプレーしたマツイフレンズで2ゴールをマークし、その後、ジャパンドリームスで5得点。後半40分には豪快な右足ジャンピングボレーでたたき込んだ。 トリッキーなドリブルなどでファンを魅了してきたファンタジスタは試合後、「スーパーテクニカルコーチになることをを目指す」と高らかに宣言した。「いろんなところでコーチをやりたい。1個のクラブにとどまりたくない」というのが今後のビジョンのひとつ。第2、第3の松井を自ら生み、日本サッカーをさらにレベルアップさせることが期待される。
中日スポーツ