粗品、フワちゃんへの意外なイジりに「こんな愛ある角度」「熱い」“助け舟”に秘めた真意とは
やす子をフォロー「これ系には返されへん芸人やねん」
ちなみに、粗品はやす子に対して「芸人なら面白く返すべきだった」というアンチコメントがあることに、「やす子っていう属性は、これ系には返されへん芸人やねん。それが悪いとかはないねん」と冷静に解説。さらに、自分も返せないイジりがあるとしたうえで、「フワちゃんとやす子が相性悪かっただけ」とフォローした。 その後、やす子は笑いに対して真っすぐで、みんなのことをポジティブに考えてくれる芸人だと明かした。そのうえで、やす子が今後は番組などでイジりづらくなることを心配し、みんなで立て直していこうと構想まで打ち上げた。
世間と芸人との間にあるギャップについての問題意識
また、フワちゃんに関しては、活動休止に驚きを見せつつ、前述したとおり「お前は、はよ復帰して復帰早ない?ってイジらせろ~!」と言及。粗品は2人に対して愛あるコメントを残し、芸人仲間として関係性を作り直していこうと動画で提案している。 辛辣で毒舌な粗品はおらず、お笑いを熱く愛する芸人としてのコメントしかなかった。そして、せっかくお笑いを作ってきた仲間として、どこかで戻ってこられる場所を作りたいと考えている様子がうかがえる。 粗品がフワちゃんを擁護したと、バッシングするコメントもSNSで見かける。確かに、ネタとしてイジってはいるが擁護しているわけで、理解できない人もいるだろう。 ただ、炎上を何度も経験している粗品は、世間と芸人との間にあるギャップに疑問を持ってるように見える。だからこそ、許されない「一言」だとはいえ、このままフワちゃんが芸能界追放となりそうな所を、黙ってみていられなかったのではないだろうか? そんな芸人としての人間臭さや葛藤を今回の粗品の動画からは感じられる。
四方八方に喧嘩を売るイメージの奥に秘める人情味
そもそも粗品は世間が思う以上に心が熱い男だ。お笑いに対してだけでなく、私生活でも人情味あふれるキャラであることを、芸人たちから番組で明かされている。 かつて、『M-1グランプリ』を制した際は、大阪での凱旋(がいせん)漫才で大号泣。また、相方・せいやの結婚式ではずっと号泣していたことを同席した芸人が報告している。 今回、フワちゃんの炎上について取り上げない芸能人が多い中で、果敢にも自分の意見を取り入れながら笑いを交えイジった粗品。 フワちゃんの復帰が粗品の提言で成功するかは未知数だ。ただ、粗品の熱い思いは、お笑い界を動かすキッカケになるかもしれない。 <文/ゆるま小林> 【ゆるま 小林】 某テレビ局でバラエティー番組、情報番組などを制作。退社後、フリーランスの編集・ライターに転身し、ネットニュースなどでテレビや芸能人に関するコラムを執筆
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