【独自解説】“悲劇の夫”から一転、被告人に…元長野県議“妻殺害”初公判 新たに検察が矛盾・不倫・借金を主張…争点となる“4つのポイント”と無罪主張する「被告の“犯人性”」は―
2021年、長野・塩尻市で妻を殺害したとして、殺人罪に問われている元長野県議会議員・丸山大輔被告。妻を亡くした“悲劇の夫”から一転、容疑者となった丸山被告。初公判では「妻を殺害したのは私ではありません」と無罪を主張し、起訴内容を否認。裁判の争点になる“4つのテーマ”とは?そして無罪主張する「被告の“犯人性”」とは?元検事・亀井正貴弁護士の解説です。 【写真で見る】「捜査員カッコ良かった」「やってないもん(笑)」『紀州のドン・ファン殺人事件』初公判 元妻・須藤早貴被告を最も知る人物が語る“素顔”
■「何があったか知りたい」“悲劇の夫”が一転、被告に…事件のあった夜、一体何が―
裁判は4つのテーマで審理されます。1つ目は『所在・移動の状況』です。 2021年9月29日午前6時45分、長野・塩尻市の丸山被告の自宅兼酒造会社の事務所で、妻・希美さんが倒れているのが発見されました。当初、丸山被告は「事件前日の夜は長野市の議員会館に宿泊していた」と説明。しかし、捜査関係者によると、丸山被告の車が塩尻市にある自宅に戻っていたことが、防犯カメラの映像などから判明しました。
丸山被告は「妻の死亡の連絡を受け自宅に帰った」と主張していましたが、捜査関係者によると、車での移動が防犯カメラなどに映らないように、幹線道路などを避けて迂回していた可能性もあったといいます。 妻・希美さんの最後の姿を、家族が事件当日の午前0時に確認しており、検察は、午前1時44分~午前3時4分の間に、丸山被告が希美さんを殺害したとみています。
■部屋は大きく荒らされた様子はなかったが…妻が倒れていた付近には土足で歩いた後も
2つ目のテーマは『現場の状況・痕跡』です。 当時、丸山被告は「長野市内にある議員会館に宿泊していた」と説明しており、自宅にいたのは希美さんと2人の子どもだけだったとのこと。希美さんが倒れていたのは金庫の近くで、部屋は大きく荒らされた様子はなかったものの、土足で歩いた跡があり、何者かが侵入した可能性もあるとみられています。
Q .例えば、自宅に取り引き先の方たちが、不特定多数出入りしているということになれば、複数の足跡があるということですよね? (元検事・亀井正貴弁護士) 「そうですね。指紋も一応検証して、色んな指紋が出てきていると思います」
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