【独自解説】“悲劇の夫”から一転、被告人に…元長野県議“妻殺害”初公判 新たに検察が矛盾・不倫・借金を主張…争点となる“4つのポイント”と無罪主張する「被告の“犯人性”」は―
■不倫、借金…明らかになった被告と妻と妻の家族との関係「不倫を続けるなら議員を辞めろ」
3つ目のテーマは『動機』です。 検察側は冒頭陳述で、丸山被告が妻の実家から、約4000万円の借金があり、それとは別で県議会議員選挙の際に数百万円の支援も受けていたと指摘。いずれも返済はしていないとのことです。 また、県議会議員に初当選した直後の2015年ごろから、Aさんという女性と不倫関係にあったことも明らかになりました。この不倫については妻や妻の両親に知られていて、資金援助をしている妻の父から「不倫を続けるなら議員を辞めろ」 と迫られていたといいます。 検察側は、丸山被告の心境として、「不倫相手・Aさんとの結婚を望んでおり、関係は続けたいが妻と離婚すると、妻の実家から借金の返済を求められたり、次の選挙で支援を受けられなくなるため、離婚できる状況ではなかった。妻を殺害する以外に道はなかったのではないか」と主張しました。
一方、弁護側は不倫の事実は認めるも、「Aさんには、すでに別の男性と交際していたという事実もあり、女性問題発覚後も夫婦間に特段のトラブルはなかった。借金を巡り妻の実家と揉めることもなく、そもそも動機はない」と主張しました。
■事件1年後のインタビューでは「あまり何も変わりない」被告の言動が大きな争点に?
4 つ目のテーマは『事件前後の丸山被告の言動』です。 事件から1年後の2022年9月、逮捕前のインタビューで丸山被告は、「今の気持ち…?うーん、そうですね。皆さん1年って言いますけど、なんて言うんでしょうね。あまり何も変わりなくといいますか」と語り、妻・希美さんについては「不思議で仕方ない。思い当たることがなさ過ぎて、(希美さんは)恨みを買うようなタイプでもないし、何があったか知りたいという気持ち」と語っていました。
■「“犯人っぽいな”だけではダメ」直接証拠がない中、検察側に求められる“犯人性”の立証
そして、2024年10月16日、長野地裁で初公判。裁判長から「起訴内容について間違いはないか」と問われた丸山被告は、「妻を殺害したのは私ではありません」と起訴内容を否認しました。弁護人も、「丸山被告に殺害は困難。犯行の時間帯、被告は議員会館にいてアリバイがあるため被告は無罪である」と主張しています。
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