カブス、大型トレードでアストロズから昨季打点王タッカー獲得 米報道 鈴木誠也は拒否権発動か 外野手飽和状態
鈴木誠也、今永昇太両選手が所属するカブスがアストロズとの大型トレードで3選手との引き換えに23年打点王のカイル・タッカー外野手を獲得した、と13日(日本時間14日)、大リーグ公式サイトが伝えた。カブスが放出したのはアイザック・パレイデス内野手、ヘイデン・ウェスネスキー投手、有望株のカム・スミス内野手で、一部報道でトレード要員に挙がっていた鈴木はトレード拒否権を行使した可能性があり、動きはなかった。 カブスが獲得したタッカーは昨年に打点王に輝き、3年連続でオールスター戦されているメジャー屈指の強打の外野手。メジャー7年の通算成績は打率・274、125本塁打、417打点、OPS・870。今季はけがの影響で78試合の出場にとどまったが、それでも23本塁打をマークした。 同トレードではアストロズがタッカーと同じ右翼を守る鈴木を要求していたと伝えられ、大きな注目を集めていた。タッカーを獲得したカブスの外野陣は2年3600万ドル(約54億円の)契約を残す鈴木のほかに、残りの契約2年3800万ドル(約57億円)に加え、鈴木と同じトレード拒否権を持つ左翼イアン・ハップ、22歳有望株の中堅ピート・クロウアームストロング、さらには一塁と外野を兼任する強打のコディ・ベリンジャーがおり、現時点で飽和状態となっている。 大手大リーグ情報サイト「トレード・ルーマーズ」はタッカーを来季の正右翼手と予想し、鈴木とベリンジャーに関して「トレードに出す可能性がさらに高くなった」とし、「2選手に指名打者以外に確実なポジションはないだろう。そうなればベリンジャーの確かな守備力を無駄にすることになるし、鈴木はDHではなく、野手としての出場も好んでいる。後者の持つトレード拒否権がさらに問題を複雑にしている」と解説した。