「カツ丼は絶品」「パスタはなんと税込み138円!」…。北海道が誇る最強コンビニ「セコマ」。セブンの「上げ底疑惑騒動」のなか、改めて感じた“凄さ”
これはセイコーマートで販売されている店内調理の出来たてのお弁当シリーズで、現在ではほとんどの店舗で展開されている。 もともとは離島部でライフラインが途絶えたとき、店内で備蓄米と冷凍の食材を使った店内調理ができれば料理の確保ができる、ということで始まった取り組みである。 まさに道民第一主義の結果ゆえに誕生した仕組みだが、それが離島部以外の顧客にも「出来たてのお弁当」が食べられるということで評判となる。いまや、同社のホームページでは「セイコーマートの顔」として紹介されているほどだ。
ちなみに、セイコーマート全商品の売上高1位がこのホット・シェフの「カツ丼」なのだという。 私もこのカツ丼を食べてみた。 さすが、店内調理でアツアツのまま陳列されていることもあって、かなり温かい。蓋を開けると、本当に作りたてのよう。さらにすごいのはその量。カツが厚く、大きい。コンビニのお弁当で「食べきれない!」となることはほとんどないのだが、このカツ丼については、かなりお腹いっぱいになった。 このほかにも、私が訪れたときには北海道産ホタテのカレーなどもあり、たくさんの商品が陳列されていた。
■「食のインフラ」すぎるセイコーマート ホットシェフに限らずだが、こうした惣菜の総合的な満足度は、他の惣菜でも徹底されている。 例えば、カツサンド。これ、まるまる2枚分のトーストが使われている。手に持っただけで「でか……」と驚嘆の声を漏らしてしまった。 一方で、量が多いものだけではない。小さめのお弁当もある。例えば、パスタなどは気持ち小さめのプラスチック皿に入っているが、そのぶん値段が「138円」。サイゼリヤもびっくりだ。
かつて北海道に住んでいる女性と話した際に、「セイコーマートの小さな惣菜は、安くて量がちょうどいい」と言っていたのを思い出した。 また、店内に多いのがプライベートブランド商品。飲料から食品にわたり、店内のありとあらゆるところにPBがある。一般にPBは安く商品を提供できることが売りだが、セイコーマートでも同様。というか、一般的なPBよりもさらにお値段が安い。 例えば、サイダーは92円。通常の飲料メーカーから出ているサイダーが100円台後半することを思えば、非常に安い。