日本科学未来館が開発、新型「AIスーツケース」の機能
日本科学未来館はクフウシヤ(相模原市中央区、大西威一郎社長)の協力で、新たな人工知能(AI)スーツケースを開発した。クフウシヤが製作し、2025年大阪・関西万博で実証する。視覚障がいがある人らを目的地まで誘導するスーツケース型ロボットで、日本科学未来館が開発して館内で現在利用しているAIスーツケースの新型となる。 新型AIスーツケースは自律型ナビゲーションロボットとなる。飛行機に持ち込めるサイズのスーツケースにコンピューター、高性能センサー「LiDAR(ライダー)」、カメラ、回路、バッテリーなどを搭載。カメラは色と奥行きが分かるRGB―Dカメラを使用し、位置情報を取得する全地球測位システム(GPS)も装備する。 万博での実証のため、福島県南相馬市にロボットの開発拠点を置くクフウシヤの協力を得て開発し、製作を始めた。クフウシヤが実用化した掃除ロボットや階段昇降ロボットのノウハウを活用し、通常のスーツケースと変わらない外観のロボットに仕上げた。 使用する人がハンドルを握り、スマートフォンでロボットと対話することで、ロボットが目的地に導く。万博では、会場入り口に新型AIスーツケースを置き、会場を案内する。