【チャンピオンズC 展望】国内連対率100%レモンポップ有終Vだ
下半期のダート最強馬決定戦「第25回チャンピオンズカップ」が12月1日に中京で行われる。注目は前年の覇者レモンポップ。今年初戦で中東遠征したサウジCは12着に終わったが、その後はさきたま杯、南部杯と交流GIを連勝。国内では昨シーズンから6戦6勝の負け知らずだ。昨年の最優秀ダート馬がラストランでも輝きを放つ。 昨年からGI級5勝を積み重ね、ダート界をリードしてきたレモンポップがいよいよラストランを迎える。国内で【12・3・0・0】と連対率100%を誇るヒーローが、10&11年のトランセンド(当時のレース名はジャパンカップダート)以来2頭目となる連覇に挑む。 「やはり思い入れが深い馬。距離の壁、海外遠征なども含めて、いろいろ勉強になりました。初重賞、初GIをもたらしてくれて、経験したことがすべて厩舎にとって大きな財産です」 田中博調教師がともに歩んだこれまでを振り返る。2度の海外遠征はともに大敗したが、それを除けばパーフェクトな戦績。昨年はフェブラリーS&チャンピオンズCのJRAダートGIを完全制覇して最優秀ダートホースに輝き、今年はさきたま杯Vのあとに南部杯も連覇と、この2年は国内で6戦無敗の強さだ。 最後の舞台は中京ダート1800メートル。昨年勝ったとはいえ、やはりこの距離は課題。「この馬に1800メートルの距離が長いのは確かですが、そこは去年の経験を生かし、うまく調整したい。賢い馬なので、そのときどきに合った調整で順応性の高さを見せてくれます」と、トレーナーは語る。 「ピークだったのは昨年の今ごろだと思うけれど、種牡馬になる馬ですし、走らせる限りは恥ずかしい競馬をさせたくない。何とかあと1回頑張ってもらうために、試行錯誤していきます」 看板馬を有終Vへ導くために全力を注ぐ。(夕刊フジ)