女がコーイヌールを手にした時、愛は失せ、男は死に至る…衝撃を受けた宝塚のショー『ジーザス・ディアマンテ夢の王の夢』
◆35年経って初めて知ったこと あれからもう35年。 35年経って初めて知ったことがありました。 一番大好きだった「コーイヌール」という場面。 紫苑ゆうさんと毬藻えりさんの妖艶なシーンと、最後に急な傾斜のセットを助走をつけて駆け上がり、宝石を手にして不敵に笑う毬藻えりさんがとても妖しく美しく印象的でした。 コーイヌールは、世界最古のダイヤモンドと目され、これを持てば世界を征服できると信じられたダイヤモンドで、その血なまぐさい歴史ゆえ、男性が持つと必ず悲劇が訪れると言い伝えられているそうです。 夢の王(紫苑ゆうさん)と、宝石を食う女(毬藻えりさん) 。 女は宝石を食べて生きなければいけない性(さが)にあり、男に近付く。 男は女に恋をする。 互いに激しく求め、愛し…。 でも女がコーイヌールを手にした時、愛は失せ、男は死に至る…。 そんなストーリーの場面だったようです。 いろいろとインパクトがありすぎて、忘れられない場面です。 時々突然見たくなる『ジーザス・ディアマンテ~夢の王の夢~』。 派手なプロローグと妖艶すぎるコーイヌール、女役で歌う一樹千尋さん。 そしてサブリミナル的によぎる美稀千種さん。 これぞ宝塚!なショーは35年経っても色褪せることはなく、今も心をくすぶります。
◆知ろうと学ぶ努力 「コーイヌール」を検索したので、Google先生が「コ・イ・ヌール美しきダイヤモンドの血塗られた歴史」「カミラ王妃はコ・イ・ヌールを着用せず」などコーイヌール関連のページを出してくるようになりました。 伝説のダイヤモンドコーイヌールは、インドの女帝となったイギリスのヴィクトリア女王のものとなり、現在もロンドン塔で保管されているということ。 イギリスの王族の女性以外は着用してはならないとヴィクトリア女王が定めたということ。 自国のものだと主張するインドや近隣諸国から返還を求める声があり、戴冠式でカミラ王妃がコーイヌールの王冠を着用しなかったことなど、おかげで新たなコーイヌールの情報が加わりました。 2025年は新しいモノやコトが出てきても食わず嫌いにならず、知ろうと学ぶ努力を怠ってはいけない。 水晶玉子さんが言っていました。 知ろうと学ぶ努力、大事ですね。 2025年がスタートしました。 本年もどうぞよろしくお付き合いくださいませ。
越乃リュウ