「キングKAORUが完全復活」新生ブライトンのプレミア開幕ゴールを三笘薫が決める…英メディアも絶賛
「試合前でもっとも関心を集めたのは、大ベテランのジェイムズ・ミルナーの先発起用だった。この夏にブライトンと新たな契約を結んだミルナーが、2002年11月にプレミアリーグでデビューを果たしたとき、ヒュルツェラー監督はまだ9歳だった。しかし、試合が始まった後の主役は三笘だった。彼は終始エヴァートンの守備陣を苦しめ、自らのゴールで素晴らしいパフォーマンスを締めくくった。このトリッキーなウインガーはもっとゴールを奪ってもおかしくなかったが、低い弾道の強烈なシュートはイングランド代表のゴールキーパー、ジョーダン・ピックフォードに防がれた」 後半に入っても、三笘が与える脅威は衰えを知らなかった。 リードを2点に広げて迎えた21分。ブライトンが放ったロングボールを39歳の大ベテランで、この試合では右サイドバックを務めた元イングランド代表のアシュリー・ヤングが、半身の体勢から胸で収めた直後だった。 ヤングの死角の位置から突如として現れた三笘がボールを奪い、そのままエヴァートンのゴールへ向かって加速していく。たまらず後方から三笘を倒したヤングは、サイモン・フーパー主審(42)からレッドカードを提示されてピッチを去った。 数的優位に立ったブライトンはさらに1ゴールを奪い、新体制下での初陣を敵地での快勝で飾った。ブライトンの勝利を決定的なものにしたヤングの一発退場を、イギリスの『Sky Sports』は三笘とからめながら次のように伝えている。 「ヤングはブライトンのロングボールを胸で押さえたが、前方に飛び込んできた俊敏な三笘に奪われてしまう。次の瞬間、三笘を引き倒したベテランのディフェンダーに対して、主審のサイモン・フーパーがレッドカードを提示するのは簡単な作業だった」 大衆紙の『THE Sun』も、ヤングの退場シーンを大々的に伝えている。 「ヤングのボールコントロールはあらゆる意味で完璧とは言い難く、日本人ドリブラーはいとも簡単にボールを奪ってゴールを目指した。彼を倒した直後にレッドカードを提示されたエヴァートンの右サイドバックは、異議を唱えられる状況ではなかった。ヤングの開幕戦が終わりを告げた瞬間に、エヴァートンの希望も潰えた」 昨年末に左足首を痛め、欠場を強いられていた三笘はカタールで開催されたアジアカップ後に一時的に復帰。しかし、2試合に出場した後は腰痛で再び戦線離脱を余儀なくされて、そのままプレミアリーグの2シーズン目を終えていた。公式戦でマークしたゴール数は、1年目の「10」から「3」へと大幅に減っていた。 昨シーズンの最後の公式戦出場となっていた、2月18日のシェフィールド・ユナイテッド戦から181日。精悍な表情とともに、パワーとスピードも増した三笘が戻ってきたブライトンは、24日のホーム開幕戦でマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。