パンツ人口のほうが多い時代に「スカート専門ブランド」を立ち上げた「SHE Tokyo」が人気の理由とは?
生産から販売まで一貫して見渡せることが、小さなブランドならではの強み
「デザイン、パターン、素材開発といった服作り全般から発信、お客様にお届けするまで、大部分を外注することなく、すべて自分たちの目が届く範囲で運営しているため、終始自分でチェックすることができて本当に納得のいく服が作れるところが、小さなブランドならではの強みなのかなと感じています。少数精鋭のスタッフとリレーションを密に取れることで、受注会の応対やウェブショップの運営、カスタマー対応まで、すべて私自身も関わることができるため、お客様の顔がリアルに見えて、どういうお客様がいらしてどういう服を届けたいかというビジョンが描けることも、小さなブランドならではの特徴だと思います」 「ブランド立ち上げから今に至るまで、根底にあるものは、クラシックで時を経ても色褪せない“作りのいい服”を作るということ。素材や色など、その時々のムードを毎回スパイスのようにほんのひとさじ加えていますが、それは次のシーズンには飽きてしまうトレンドとは違っていて。買って手放してを繰り返すのではなく、お客様には愛着をもって長く着ていただきたいので、インスタグラムや自社マガジンなどを通して、“どう着るか”というスタイリングの提案も大事にしています」 いかがでしたでしょうか? 次回はコロナ禍でやむなく始めたインスタライブがブランドの転機になったことや、155cmと小柄な古端さんのスカートの着こなしテクニックなどをご紹介いただきます。お楽しみに! ※掲載アイテムで価格の入っていないものは完売品および本人私物です。 撮影/目黒智子 モデル/古端果林 構成・文/堂坂由香