データ活用が苦手な人にこそ読んでほしい! データ分析初心者から中級者になるための4冊!
┌────────── 経験を重ねて再読すると納得できる範囲が増えているのがわかり、レベルアップしていることが実感できると思います。実践しながら読むことで、身についていくはずです(諏訪さん) └──────────
相関関係と因果関係を正しく理解するための本
施策を行い、期待通りの数値が得られたとしても、「この施策によって得られた効果だと、手放しに喜んでいいのか疑わしい」と思った経験はないだろうか? そこで知っておくべきは、因果関係と相関関係だ。 ■ [4冊目] 『「原因と結果」の経済学―データから真実を見抜く思考法』(中室牧子、津川友介:著 ダイヤモンド社:刊) 4冊目として取り上げてくれたのは、相関関係と因果関係の違いがわかるようになる書籍だ。諏訪さんは「データ分析を依頼するマーケターの人も、間違った方向性で依頼しないためにも読んでおいた方がよい」と話す。 ┌────────── 初心者から脱してデータ分析に慣れてくると、誤った解釈をしてしまうという落とし穴にはまることがあります。それは相関関係と因果関係の区別ができていないことによる落とし穴です。 本書では相関と因果の2つの違いがわかりやすく解説されていて、あたかも因果関係があるかのようにみえる擬似相関の注意点についても紹介されています。専門用語もありますが楽しく読める1冊で、どういう分析をすれば因果関係を特定できるのか、その手法が解説されています。 因果関係を特定するのは本当に難しい一方、その限界をふまえて何ができるか、を考えていくのは楽しいです。学ぶほどにはまってしまう「沼」だと思います(諏訪さん) └──────────
ブログやSNS、コンサルティング会社のレポートで最新情報を取得
最後に、書籍以外にチェックしている情報ソースについても教えてもらった。 諏訪さんは、実務でデータ分析をしている人のブログ、大学で統計学を教えている先生のブログなどをチェックしているという。また、マッキンゼー・アンド・カンパニーやPwCなどのコンサルティング会社が公開するレポートを読むことも多いそうだ。