2026年は”浪人生活“の可能性も ホーナー発言で窮地に立つ角田裕毅が「F1戦線」に生き残る方法は?
レッドブル入りを逃した角田裕毅は来季を最後にレッドブルの傘から外れる見通しとなった。欧州メディアによると、クリスチャン・ホーナー代表も「ユウキにチャンスをもたらすことができないとしたら、5年間もサポートチーム(レーシングブルズ)に居させるわけにはいかない。”花嫁の付き添い人“を務めさせるわけにもいかない」と語り、ホンダとのパワーユニットの供給契約が満了する来季を最後に「戦力外」とする可能性に言及した。 【動画】予選3位の好走に角田裕毅もガッツポーズ!スタッフと歓喜を分かち合う歴史的瞬間の映像 トロロッソ、アルファタウリ、RBとチーム名を変えてきたレーシングブルズは若手選手を育成し、トップチームのレッドブルに送り込むジュニアチームの役割を続けてきた。現王者のマックス・フェルスタッペンも、レッドブルで4連覇したセバスチャン・ベッテルもトロロッソの出身。一方の角田は来季で5年連続5年目のシーズンとなる。過去にはダニール・クビアト、ピエール・ガスリーが5シーズン在籍しているが、途中で一時的にレッドブル昇格を果たしており、角田の下積み歴は陣営では最長となる。 レッドブルは、解雇されたセルジオ・ペレスの後任にRBで角田のチームメートだったリアム・ローソンをレギュラーに選んだが、2026年からフォードと提携して独自のパワーユニットを開発していくため、ホンダの育成ドライバーを兼ねる角田を26年以降も陣営に残す可能性は非常に薄い。仮に実力を認められてレッドブルのセカンドドライバーとして移籍していれば、話は変わってくるが、このまま2軍選手として終わるのならこのまま置いておくわけにはいかない。 ホンダも26年から供給先をアストンマーティンの1チームにスイッチする。ところがドライバーはフェルナンド・アロンソ、チーム共同オーナーを父に持つランス・ストロールの起用が固まっており、このままでは角田は浪人生活を余儀なくされる可能性はある。 生き残れる方法はレーシングブルズの一員としてローソンを上回る成績を残し続けることしか今のところはない。ただ、レッドブルも角田を敬遠した理由の一つとして「レース中に短気になること」を挙げており、フェルスタッペンの後方支援は性格的に向かないと判断されたとの声もある。 ホーナー代表は「彼のモチベーションはレッドブルに昇格する価値があるのかを証明することにある」とフォローしているが、万が一に備えて”保険“としてレッドブルのジュニアチームに残したともいえる。それでも腐ることなくレースでポイントを重ねていけば、レッドブルから声が必ずかかるはずだ。 あと一歩のところでトップチームからのオファーを逃した角田にとっては不運この上ないことだが、来季に向けていちるの望みはある。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]
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