企業トップに聞く2025年の“賃上げ” 「給料が足りない」「キャベツ500円で買うの躊躇する」 街からは“生活苦”の声【news23】
保育士 てぃ先生: 特に保育の現場では、「ちょうど10%ぐらい上がるんじゃないか」みたいな話も出ていますから、賃金が上がるということに対しての肯定感はすごくあるかなと思いますし、みんな喜んでいます。 ただ、政府が誤解していそうなのが、賃金を上げれば保育の現場に人が集まったり、人が辞めにくくなるんじゃないかというところ。 そこは僕は全くそうじゃないと思っています。多分、賃金を上げたところで人が辞めにくくなるというのは効果としてほぼないと思います。 そもそも、保育士の人たちは給料が安いことがわかっていてこの業界に飛び込んでいます。それでもやめるというのは、入ってからのギャップがあまりにも大きすぎる。 そのギャップが何かというと、やはり業務負担の部分だと思うんです。(賃金が)低い上に(業務が)大変というところ。 だから、給料を上げるだけではなく、業務負担のところも合わせて下げていかないと、政府が見込んでいるような人離れや集客などには繋がらないんじゃないかなと思います。 そこの現場感というのが、経営者や国も意識としてちょっと低いのかなと思ってしまいます。 ========== <プロフィール> 真山仁さん 小説家 「ハゲタカ」「ロッキード」など 最新著書に「疑う力」 てぃ先生 保育士16年目の37歳 育児アドバイザー SNSの総フォロワー数200万人超
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