<藤間爽子>今年30歳に 俳優&舞踊家の両立の強みを生かしたい プライベートでは「親友と旅行に行かなきゃ」
俳優、そして日本舞踊家の“三代目 藤間紫”としても活動し、日本舞踊紫派藤間流の家元も務める藤間爽子さん。NHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ブギウギ」や、連続ドラマ「silent」(フジテレビ系)への出演で話題になり、現在は連続ドラマ初主演となる「つづ井さん」(読売テレビ、木曜深夜0時59分)が放送されている。11月1日に公開された黒木華さんの主演映画「アイミタガイ」(草野翔吾監督)にも出演する注目俳優に、中学時代の自身についてや、30歳を迎えた心境などを聞いた。(前後編の前編) 【写真特集】30歳になった藤間爽子 個性派ワンピを着こなし
◇最初に演じたのは“ねずみ” 芝居をすることで明るくなった
映画「アイミタガイ」は、ウエディングプランナーとして働く梓(黒木さん)が、ある日突然親友の叶海(かなみ、藤間さん)を事故で失う。いつも一番の味方でいてくれた親友との別れを受け入れられず、立ち止まってしまう。誰かを想ってしたことは、見知らぬ誰かをも救い、自分の元に返ってくるという“相見互い”の助け合いの心が、出会うはずのない人々を繋げ、小さな奇跡を起こしていく……というストーリー。中條ていさんによる同名小説が原作。
劇中では、梓と叶海の中学時代の出会いも描かれる。自身の中学時代は「今の私が出来上がった頃」と振り返る。
「小学生の前半はすごくおとなしくて、怖がりでまじめな子どもでした。4年生ぐらいから明るくなってきて、中学時代が明るくなったピーク。そのきっかけは芝居です。小学生から演劇部に入り、芝居をするようになって、学芸会でみんなに褒められた経験などで、明るくなっていきました」
最初に演じた役は“ねずみ”。
「レオ・レオニ原作の『フレデリック』という作品です。セリフはすごく少なかったですが、ちゃんとオーディションを受けて選ばれて、『楽しい!』って思えたんです。あのとき手を挙げてオーディションを受けていなければ、俳優の道に進んでいなかったかもしれません」