すぐできる! 通販サイトをちょっとした一手間で「メディアEC」にする方法とは? コンテンツを作るヒントを解説
前回はメディアECの「意味」や「メリット」を解説しました。今回は、特に「どんなコンテンツを作ればいいのか」と悩んでいる事業者に役立つ、メディアECで作るべきコンテンツの例と参考になるショップを紹介します。ぜひ参考にして、お客さまにとって魅力的で役立つコンテンツ作りに取り組んでください。
メディアECではどんなコンテンツを作ればいいの?
■ 自社・ショップ紹介の制作 まずは、自社やショップを紹介する「自社・ショップ紹介」を制作することお薦めします。 ECサイトはお客さまと直接対面しないので販売者の人となりが見えにくいという課題があります。また、セレクトショップの場合、同じ商品を販売する他店との差別化をすることはもちろん、「ここのお店だから、この販売者だから買いたい」と思ってもらうことが重要です。 ECメディアで、サイト運営者や店長、スタッフの人柄、ショップ・商品への思いを発信することで、お客さまに親近感や安心感を持ってもらうことができます。 単なる販売サイトではなく、ECサイトを訪れた人に「このショップで買いたい」と思ってもらえるような人気(ひとけ)のあるコンテンツ、サイト作りを心がけることで、販売促進、ファン作り、リピーター獲得につながります。 ■ 商品ページ 商品ページもメディアECにおいて重要なコンテンツです。 商品の特徴や素材・機能を丁寧に説明するだけでなく、想定される使用シーン、お客さまの声、ストーリー性のある制作秘話などを内容に盛り込むことで、リッチな読み物コンテンツとしてお客さまに楽しんでもらえるだけでなく、購買意欲を高めることにもつながります。 また、近年は商品ページに動画を置くケースも増えています。動画を用いることで「視覚的要素」と「聴覚的情報」を組み合わせて伝えることができ、さらに豊富な情報を伝えることができます。 ■ 商材に関連した専門的なノウハウ記事 ショップで取り扱う商品に関連した、カテゴリー別の専門的なノウハウ記事も重要です。 たとえば、アパレルECであればアイテムごとのお手入れ方法、スタイリストによるプロ目線の着こなし方のコツ、トレンド分析に基づく最新のファッションスタイルなどがあげられます。 こうしたノウハウ記事は、お客さまが商品を効果的に活用する手助けをするだけでなく、ショップの専門性、信頼性を高める効果もあります。 商材・ジャンルに深い知識を持つプロフェッショナルや専門家がコンテンツ作成や監修した説得力のあるコンテンツは、お客さまにとって価値があり、ショップの魅力を一層引き立てることにつながります。 また、ユーザーニーズに合わせたキーワードを意識しつつ記事コンテンツを作成することで、検索エンジンからの流入を見込めることも、ノウハウ記事を作るメリットと言えるでしょう。 ■ スタッフのブログ記事 サイト運営スタッフが書くブログ記事も効果的です。スタッフが自分の実体験やユーザーの視点に立って記事を書くことで、親しみやすく人間味あふれるコンテンツとなり、読者の共感を得られます。 たとえば、商品の使用体験を正直にまとめた体験記を、ブログならではの自由度の高い表現で伝えることでユーザーとの距離を縮め、より親近感を持ってもらうことができるでしょう。 ■ Q&A/ガイド 商品やサービスについて、お客さまからよくある質問と回答をまとめた「Q&A/ガイド」を用意するのも有効です。 回答と一緒に前述したノウハウ記事などを紹介することで、より満足度の高い、厚みを持ったコンテンツになります。 ■ 「どのコンテンツから作った方がよい?」と迷ったときは お薦めのコンテンツテーマをいくつか紹介しましたが、リソース不足で全部を作ることが難しい場合には「商品ページのコンテンツ化」と「Q&A/ガイド」から優先的に着手するのがお薦めです。 「売り上げにつながりやすいかどうか」を優先度の基準として、作るコンテンツを選ぶことが重要です。